筋トレの健康効果、週120分で頭打ち 適正時間は? 米ハーバード大などが14万人を調査
筋トレの健康効果、週120分で頭打ち 適正時間は?

有酸素運動が健康に良いことは広く知られているが、筋力トレーニング(レジスタンストレーニング)単独の効果や、有酸素運動と組み合わせた場合の長期的な影響については十分に解明されていなかった。今回、14万7374人を最長30年間にわたって追跡した米国の大規模な調査により、その詳細な関係が明らかになった。

筋トレの適正時間は週90~119分

調査の結果、筋力トレーニングには健康効果を最大化するための適切な時間があることが判明した。筋力トレーニングを全く行わない人と比較して、週に合計90~119分の筋力トレーニングを行う人は、全体の死亡リスクが13%低下した。死因別に見ると、心臓病などの心血管疾患による死亡リスクは19%、認知症などの神経疾患による死亡リスクは27%低下している。ただし、週に120分(2時間)以上実施しても効果は頭打ちとなり、それ以上のリスク低下は認められなかった。

がん死亡リスクは短時間で効果

一方で、がんによる死亡リスクについてはやや異なる傾向が確認された。がんの死亡リスクは、週1~59分という比較的短い時間の筋力トレーニングを行った場合にのみ9~12%の低下が見られ、それ以上長く実施しても死亡リスクの低減効果は確認されなかった。

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有酸素運動との組み合わせがベスト

また、有酸素運動と筋力トレーニングの組み合わせについても知見が得られている。ほとんど運動していない人と比べた場合、筋力トレーニングのみを実施する人でも死亡リスクは7~11%低下したが、ウォーキングやランニングなどの有酸素運動のみを十分に行った場合は、26~43%のリスク低下が見られた。このことから、単独で行う場合は有酸素運動の方が死亡リスクを下げる効果が大きいことがわかった。

最も効果的なのは有酸素運動と筋力トレーニングの両方を行うことだ。死亡リスクが最も低かったグループの一例が、有酸素運動を週30~45メッツ・時(目安として早歩きで週7~11時間、ジョギングで週4~6時間ほど)こなしつつ、筋トレを週60~119分行う人たちで、運動量が不十分な人と比べて死亡リスクが約45%低かった。ただし、すでに極めて高いレベルの有酸素運動を行っている人に限っては、それだけで十分とし、筋力トレーニングを追加してもさらなる死亡リスクの低下は見られなかった。

この研究は、米ハーバード大学やニューヨーク州立大学バッファロー校などの研究チームが、医学専門誌『British Journal of Sports Medicine』に発表したものだ。

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