ソフトバンクは2025年7月8日、人工知能(AI)を活用したネットワーク制御技術により、5G通信の遅延を約50%削減することに成功したと発表した。同社は、AIがトラフィックの変動を予測し、最適な通信経路を動的に選択することで、エンドツーエンドの遅延を従来比で半減できることを実証した。
AIによる予測制御で遅延を半減
ソフトバンクの研究チームは、機械学習モデルを用いて基地局やコアネットワークの負荷を予測。その予測に基づき、パケットのルーティングをリアルタイムで最適化する仕組みを開発した。実験では、従来の静的な制御方式と比較して、平均遅延が約50%削減されたという。
同社の広報担当者は「この技術により、自動運転や遠隔医療など、低遅延が求められるアプリケーションの性能向上が期待できる」と述べている。
実用化に向けた課題と展望
ソフトバンクは、このAI制御技術を2026年度中の実用化を目指している。ただし、導入には既存のネットワーク機器との互換性や、AIモデルの学習に必要なデータ量などの課題があるとしている。
同社は今後、商用ネットワークでの実証実験を進め、遅延削減効果の検証を継続する方針だ。



