NTTドコモは、2030年代の商用化を目指す第6世代移動通信システム(6G)に向けた戦略と技術開発の最新状況を発表した。同社は、5Gの進化形として、より高速・大容量・低遅延な通信を実現する6Gの研究開発を加速している。
6Gで目指す世界
NTTドコモの6G推進室長である〇〇氏は、「6Gは単なる通信の高速化だけでなく、AIやセンシング技術と融合し、社会全体のデジタルトランスフォーメーションを牽引する」と述べている。同社は、6Gの主要なユースケースとして、デジタルツイン、遠隔医療、自動運転の高度化などを挙げている。
技術開発の3本柱
NTTドコモは6G実現に向けて、以下の3つの技術領域に注力している。
- 超高速・大容量通信: サブテラヘルツ帯(100GHz~300GHz)の活用により、最大100Gbps以上の通信速度を目指す。現在、屋外伝搬実験を実施中で、2025年までに基本的な技術を確立する計画。
- AIネイティブネットワーク: ネットワーク全体にAIを組み込み、トラフィック予測やリソース最適化を自動化。これにより、従来比でエネルギー消費を30%削減できる見込み。
- 統合センシング&コミュニケーション: 通信波を用いて周囲の環境を高精度にセンシングする技術。物体の位置や動きをミリ単位で検出可能で、セキュリティや災害監視への応用が期待される。
国際標準化への取り組み
NTTドコモは、国際標準化団体3GPPやITU-Rでの議論に積極的に参加し、日本の技術を世界標準に反映させる方針。同社は、2028年頃に標準仕様が確定し、2030年代前半に商用サービスが開始されると予測している。
5Gからの進化
現行の5Gは、2020年にサービス開始以降、日本全国でカバレッジが拡大している。NTTドコモは、5Gのさらなる高度化として、5G-Advancedの導入も計画。5G-Advancedは、AI活用や省電力化を特徴とし、6Gへの橋渡し役となる。
今後の展望
NTTドコモは、6Gの研究開発に年間数百億円を投資している。同社は、産学連携を強化し、大学やベンチャー企業との共同研究を推進。また、2025年に開催される大阪・関西万博では、6Gの先端技術を実証する予定だ。



