NTTドコモは、2025年3月までに5Gの人口カバー率を99%に引き上げると発表した。これは、同社がこれまで進めてきた5G基地局の整備がほぼ完了したことを意味する。特に、屋内エリアも含めた実質的なカバレッジが達成される点が特徴だ。
5G人口カバー率99%の達成
NTTドコモの5Gサービスは、2020年3月に開始された。当初は都市部を中心に限定的なエリアで提供されていたが、その後急速にエリアを拡大。2024年12月時点で、人口カバー率は97%に達していた。今回の発表により、2025年3月までにさらに2ポイント上昇し、99%となる見通しだ。
この人口カバー率は、単に屋外のエリアだけでなく、駅や商業施設、オフィスビルなどの屋内も含めた実質的なカバレッジを反映している。同社は「5Gの恩恵を、より多くのお客さまに届けるため、屋内エリアの整備にも注力してきた」と説明している。
5Gの高速通信と新たな活用
5Gは、従来の4Gと比較して、高速大容量、低遅延、多数同時接続という特長を持つ。これにより、4K・8K映像のストリーミングや、遠隔医療、自動運転、スマート工場など、さまざまな分野での活用が期待されている。
NTTドコモは、5Gの人口カバー率99%達成により、これらのサービスを全国で安定的に提供できる基盤が整ったとしている。特に、地方部での5G活用が進むことで、地域のデジタル格差解消にも貢献すると見られる。
競合他社との比較
国内の他の携帯電話事業者も、5Gエリアの拡大を進めている。KDDI(au)は2024年度中に人口カバー率95%以上、ソフトバンクは2025年度末までに99%を目指すとしている。NTTドコモは、他社に先駆けて99%を達成することになる。
ただし、人口カバー率はあくまで人口ベースの指標であり、国土面積カバー率とは異なる。山間部など過疎地域では、依然として5Gが利用できないエリアも残る可能性がある。
今後の展望
NTTドコモは、5Gのさらなる高度化として、5G-Advancedや6Gの研究開発を進めている。2025年には、5G-Advancedの商用化を計画しており、より高速で信頼性の高い通信の実現を目指す。
同社の担当者は「5Gの人口カバー率99%は一つのマイルストーンに過ぎない。今後も、お客さまに最高の通信体験を提供するため、技術開発とエリア整備を継続する」とコメントしている。



