NTTとNEC、6G向け光ファイバ無線技術で協業、低コストで高速通信実現へ
NTTとNEC、6G向け光ファイバ無線技術で協業

NTTとNECは、次世代通信規格「6G」の実現に向け、光ファイバと無線通信を融合する新技術「APN(All Photonics Network)」の実用化で協業すると発表した。両社は、2025年を目途に技術検証を開始し、2030年代の社会実装を目指す。

APN技術の概要と狙い

APNは、従来の通信ネットワークで別々に構築されていた光ファイバ網と無線アクセス網を、光技術で統合するもの。これにより、基地局間や基地局とコアネットワーク間の伝送遅延を大幅に削減し、低コストで高速大容量の通信を実現する。NTTはこれまで、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想の一環としてAPNの研究開発を進めてきた。

今回の協業では、NTTが持つ光デバイス技術とNECの無線通信システム技術を組み合わせ、APN対応の基地局や端末向け光モジュールの開発を加速する。具体的には、NECが提供する5G基地局にAPN機能を追加するための技術や、光ファイバと無線をシームレスに接続するインタフェースの標準化を進める。

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6Gへの布石と市場への影響

6Gは、2030年代の実用化が見込まれ、5Gをはるかに超える超高速・超大容量・超低遅延の通信が求められる。APNは、こうした要件を満たす鍵技術の一つとされる。NTTの川添雄彦技術企画部門長は「APNにより、ネットワーク全体の消費電力を従来比で10分の1に削減できる可能性がある」と述べている。

また、NECの森田隆之ネットワークサービス事業部門長は「両社の強みを活かし、オープンなインタフェースで多様なベンダーが参入できるエコシステムを構築したい」とコメントした。

市場調査会社によると、6G関連市場は2030年には約10兆円規模に成長する見通し。今回の協業は、日本発の技術で国際競争力を高める狙いがある。

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