政府は、2025年度までに第5世代移動通信システム(5G)の人口カバー率を95%に引き上げる目標を正式に発表した。これは現在の約30%から大幅に拡大するもので、基地局の整備や周波数割り当ての計画を加速することで実現を目指す。
基地局整備の加速
総務省によると、2023年末時点での5G基地局数は約5万局にとどまっているが、2025年度末までに全国で約20万局に増設する計画だ。特に、地方部での整備を優先し、都市部とのデジタル格差解消を狙う。
「地方での5G整備は、遠隔医療やスマート農業など、地域課題の解決に不可欠だ」と、総務省の担当者は述べている。政府は、補助金や税制優遇措置を通じて通信事業者の投資を後押しする方針だ。
周波数割り当ての見直し
また、政府は現在使用されている周波数帯の再編を検討している。特に、4Gで使われている周波数帯の一部を5Gに転用することで、カバレッジの拡大と通信速度の向上を図る。
「周波数は有限な資源であり、効率的な利用が求められる」と、専門家は指摘する。政府は、2024年中に具体的な周波数割り当て計画を策定する予定だ。
期待される経済効果
5Gの普及により、2025年までに約20兆円の経済効果が見込まれている。自動運転や遠隔医療、工場の自動化など、様々な分野での活用が期待されている。
一方で、課題も残る。基地局の設置コストや、電波の届きにくい山間部での対策などが挙げられる。政府は、これらの課題に対応するため、技術開発支援や規制緩和を進める方針だ。
「5Gは日本のデジタル社会の基盤となる。官民一体となって整備を進めたい」と、総務大臣はコメントしている。



