鳥取市の水族館「県立とっとり賀露かにっこ館」が、屋外プールに屋根を設置するための資金をクラウドファンディング(CF)で募っている。強い日差しを遮り、人にも生き物にも優しい触れあいの場を作るのが目的だ。
夏場の活用が課題に
同館前の屋外プール(長さ8メートル、幅3.5メートル、水深15センチ~80センチ)は、2003年の開業時から利用客に親しまれてきた。秋から春までは、水深の深い場所でサバやウマヅラハギなどを飼育し、餌やり体験などができる。
以前は夏も魚を飼育していたが、直射日光で水温が上がるため、現在は中止。夏の間は水深の深い場所を活用できていない。一方、水深の浅い場所は開放され、子どもたちの水遊びスペースとなっている。
藻の繁殖と清掃の負担
しかし近年は、暑さでプールに藻が大量に繁殖するようになった。子どもたちが滑ってけがをしないよう、週1回の清掃が欠かせない。水を抜いて作業するため、丸1日は使えなくなる。
屋根ができれば、水温の上昇と藻の繁殖を抑えることが期待できる。以前のように、夏でも魚を飼育できるようにしたいという。
CFで資金を募集
同館は2022年度から県に屋根の設置費用を繰り返し予算要求してきたが、昨年度も要求が通らなかったことから、CFの実施を決めた。24年に生き物と触れあう水槽を購入するためのCFが成功したことも後押しとなった。
屋根はスチール製で、高さ約3メートル、縦横約5メートルのものを予定。金額は250万円。CFサイト「レディーフォー」で9月6日午後11時まで募っており、23日夕方時点で162万円が集まっている。金額に応じ、バックヤードツアーなどが返礼品となる。
同館の尾崎雅雄館長は「かにっこ館をきっかけに、自然や生き物を好きになってもらいたい。屋根を設置することで今よりも自然や生き物と触れあえる。共感していただける方には支援してほしい」と呼びかけている。



