坂本花織、五輪最後のショートプログラムで感動の演技を披露
ミラノ・コルティナオリンピックは17日(日本時間18日)、フィギュアスケート女子のショートプログラムが行われた。今季限りでの引退を表明している坂本花織(シスメックス)は、集大成となる演技で77.23点を記録し、2位につけた。彼女の選曲は「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」で、この華麗な滑りに、SNSでは感動や惜別の声が広がった。
情感たっぷりの演技とSNSの反響
「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」は、英国出身の歌姫サラ・ブライトマンと、今大会の開会式でも美声を披露した盲目のイタリア人歌手アンドレア・ボチェッリのデュエット曲として世界中で大ヒットした名曲だ。二人の優美な歌声に合わせ、坂本は情感たっぷりに、滑らかに氷上を舞った。3つのジャンプをすべて着氷し、曲の終了直後には力強くガッツポーズを見せた。
この貫録の演技に対し、X(旧ツイッター)では多くの反響が寄せられた。例えば、「彼女の最後のオリンピックにふさわしい曲」「プレッシャーは相当なものだったろうに、きれいな音色に沿ってしっとり滑り切った」「ボロボロ泣いてる」といった感動の声が相次いだ。また、「これが本当に最後の演技なんだなあって思うと、ひとつひとつの演技は本当に美しいのに、寂しい」といった惜別を込めた投稿も見られた。
振付へのこだわりと引退後の展望
振付では、銅メダルを獲得した北京五輪のシーズン以来、4季ぶりにブノワ・リショー氏(仏)とタッグを組んだ。坂本は「動きの大きさ、独創性がある彼の振り付けが自分に合っている。強い意志で依頼した」と語り、万感の思いを込めてこのプログラムを作り上げてきた。
坂本はこの演技について、「『サヨナラ』だけど、決してここで終わりではなく、次に進むためのプログラム」とコメント。引退後については、将来は指導者として選手の育成や競技の普及に携わりたいとしている。
フリーへの期待と競技生活の締めくくり
フリーの演目は「愛の讃歌」で、こちらも坂本にとって思い入れの深い曲だ。本人は「14年ソチ五輪で鈴木明子さんが演じたのを見て、自分が引退するシーズンは絶対に使いたいと思っていた」と語っている。フリーは19日(日本時間20日)に行われ、競技生活での「ラストダンス」として華麗に舞うことが期待される。
このミラノ・コルティナオリンピックでの坂本花織の活躍は、フィギュアスケートファンだけでなく、広くスポーツ愛好家の心を揺さぶるものとなった。彼女のキャリアの集大成が、今後の新たな道への第一歩となることを願う声も多い。



