初めての五輪舞台、緊張の波を乗り越えた20歳の新星
2026年ミラノ・コルティナオリンピック。フィギュアスケート女子シングルに初出場を果たした千葉百音選手(20)が、ショートプログラムで堂々の4位につけた。最終滑走者という重圧の中、74.00点を獲得。初めての五輪舞台で、若きスケーターが確かな一歩を刻んだ。
「緊張の波がグワーって」 直前まで表情こわばるも
本番直前の練習では、千葉選手の表情がこわばっていたという。「緊張の波がグワーって押し寄せる」と感じるほどのプレッシャーがかかっていた。それを解きほぐしたのは、浜田美栄コーチだった。リンクを囲む分厚い壁越しに、互いの額を突き合わせるいつものルーティンを実行。すると、「ちゃんと楽しもうという感覚が戻ってきた」と千葉選手は振り返る。
観客と一体となった「ラストダンス」 手拍子が会場を包む
演技曲はドナ・サマーの「ラストダンス」。冒頭の3回転フリップ―トーループを確実に決めると、軽快な音楽に乗せて千葉選手が踊り始めた。次第に観客の手拍子が大きくなり、笑顔がはずんでいく。「大勢の観客の皆さんと、すごく楽しめたのが幸せだった」と語るように、会場全体が一体感に包まれた。ジャンプで出来栄え点(GOE)を引かれる場面もあったが、74.00点で4位を確保した。
仙台から京都へ スケーティング力に磨きをかける
五輪出場を目指し、2023年に仙台市から京都府内の木下アカデミーに籍を移した千葉選手。「自分のスケートを見つけなさい」という浜田コーチの指摘を受け、たどり着いたのがスケーティング力の向上だった。地味とも言える基礎練習を繰り返すうち、「スケーティングの一歩の伸びも全然違ってきた。スケーターに好かれるスケートをする」と浜田コーチも認める強みを身につけた。
「行けるところまでやってやろう」 フリーへの決意
フリースケーティングでは、千葉選手の良さが詰まった「ロミオとジュリエット」を披露する。トップの中井選手とは4点以上の差があるが、「行けるところまでやってやろう」と初出場の20歳は力強く誓った。五輪という大舞台で、自分のスケートを存分に表現することを約束した。
千葉百音選手の今後の活躍に、日本中が期待を寄せている。若きスケーターが五輪で見せる成長と挑戦は、フィギュアスケート界に新たな風を吹き込むだろう。



