第108回全国高校野球選手権大会第11日は15日、甲子園球場で3回戦が行われ、奈良県代表の天理は高川学園(山口)と対戦し、6-3で勝利した。先発の主戦・長尾は初回に先制を許したものの、158球3失点で完投した。打線は六回、5番関村の適時打や押し出し四球などで同点とし、1番山中の犠飛で逆転。その後も得点を重ねて突き放し、平成29年以来の夏8強をつかんだ。
「四番・金本」が躍動
天理の主軸は2回戦で先制本塁打を放った「四番・金本」。かつて阪神タイガースで活躍した〝鉄人〟を想起させる熱き主将がしっかりと躍動。3安打でチームの攻撃を支え、この夏初の盗塁も決めた。守備では七回に失策したが、直後に二度の好守で名誉挽回。勝利に大きく貢献した。
父も息子の猛打に感嘆
アルプススタンドでは父の吉徳さん(42)と双子の兄、凱将さん(17)が声援を送った。吉徳さんはかつて、酒田南(山形)の一塁手として甲子園に春夏3回出場。3年の春夏は4番を任された。そんな父も息子の猛打には「すごすぎる」と感嘆した様子。好調の息子に「前回に続き今日も調子はいいと思う。チームのために長打を」と願いを込め、凱将さんと横並びでメガホンをたたいた。
吉徳さん自身も、聖地の独特の空気はよく知っている。先制本塁打を放った2回戦の後に祝福の連絡をしたが、気負いや緊張は感じられなかったという。「今までやってきたことを甲子園でぶつけるだけ。楽しくやってほしい」最後まで祈るようにグランドを見つめていた。



