猛暑の救いは「かちわり氷」 35年前も小学生の体を冷やした 今も聖地の風物詩
猛暑の救いは「かちわり氷」 35年前も小学生の体を冷やした

夏の甲子園名物「かちわり氷」は、猛暑の試合で観客の体を冷やす。平成3年春の選抜大会で準優勝した松商学園(長野)は、夏の選手権大会でベスト8まで進出した。当時の県内は松商フィーバーに沸き、長野市内の小学生だった記者は、父と夜行列車での応援ツアーに参加した。

初めての甲子園で感じた暑さ

初めて訪れた甲子園球場のスタンドの〝熱さ〟に圧倒される一方で、涼しい長野では感じたことのない〝暑さ〟に体力を奪われた。試合序盤から父に「もう帰りたい」と言った記憶がある。

体を冷やして試合を最後まで観戦させてくれたのは、夏の甲子園名物「かちわり氷」だ。氷の入ったポリ袋を氷嚢代わりに体に当て、袋にストローを刺して溶けた冷たい水を飲む。

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昭和32年から続く販売

兵庫県西宮市で飲食店を営む梶本商店が、昭和32年から夏の甲子園限定で販売する商品だ。大会期間中は売り子がスタンドをまわり、観戦中の客にその場で涼を届ける。夏の甲子園の風物詩だ。

売り子が通ると、汗だくの観客が「待ってました」とばかりに次々と買い求める。今でも税込み350円と価格も手頃だ。

今も変わらぬ名物

近年は冷凍ペットボトル飲料など競合商品も多い。しかし、観客の男性が「甲子園といえば、かちわり氷。昔から変わらない」と話すように、聖地を訪れた思い出を刻む名物だ。

兵庫県では開幕日から熱中症警戒アラートが出されるなど猛暑が続く。35年ぶりに訪れた甲子園で、40代となった記者を暑さから救ってくれているのは今回も「かちわり氷」だ。初の甲子園取材をいい思い出としたい。

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