第108回全国高校野球選手権大会第8日の12日、2年ぶり9度目出場の花咲徳栄(埼玉)は初戦の2回戦で仙台育英(宮城)と対戦し、0-1で完封負けを喫した。投手戦となった試合は五回まで両チーム無得点。六回に味方の失策が絡んで先制点を許し、打線も相手先発を打ち崩せず3回戦進出を逃した。
投手戦も六回に失策絡みで失点
花咲徳栄の先発・黒川凌大は立ち上がりから3者連続三振を奪う好投を見せ、五回には2死一、二塁のピンチを三振で切り抜けた。しかし六回、相手の上位打線に攻め込まれ、失策と安打で無死一、三塁のピンチを招くと、適時打で先制点を許した。
打線は五回に6番・市村がチーム初安打となる二塁打を放つなど5安打を記録したが、好機を生かせず完封負け。本田主将は「無死でランナーが出ても一本が出ず1点が遠かった」と悔しさを語った。
選抜準々決勝の雪辱ならず
花咲徳栄は選抜大会準々決勝で8点リードを守れず智弁学園(奈良)に逆転負けしており、その悔しさを胸に夏の甲子園に臨んでいた。黒川は「自分がチームを勝たせてやる」と気合を前面に出し、「選抜以降、メンタルを強化してきた」と話す通り、失点後も動じず六回を最少失点で切り抜けたが、援護は得られなかった。
アルプススタンドは“徳栄ブルー”に染まる
球場には関係者だけで1400人超が駆け付け、1塁側アルプススタンドの半分以上が“徳栄ブルー”に染まった。応援を支えたのは総勢70人の吹奏楽部で、前日に埼玉県吹奏楽コンクールで金賞を獲得し、深夜のバス移動を経て球場に到着した。ドラム担当の竹内凛部長(17)は「コンクールではいい演奏ができた。頑張って野球部を応援したい」と意気込みを見せた。
アルプススタンドでは、3年の井上隆世さん(17)が団長を務める応援団や、3年の多田早佑梨部長(18)が率いるダンス部が息の合った応援を展開。六回に先制されたが、追撃を信じる大声援が送られたが、試合はあと一歩届かず0-1で惜敗し、選手とともに球場を後にした。



