夏の甲子園大会準決勝で智弁和歌山が横浜に7-1で勝利し、5年ぶりの決勝進出を果たした。殊勲の楠本龍生は三回、データ分析に基づき横浜のエース織田から逆転3ランを放ち、「野球人生で一番完璧だった」と振り返った。
データが導いた逆転弾
「ノーツー(2ボール)なら、百パーセントまっすぐ」。試合前、サポートメンバーから伝えられた配球データを楠本は頭に入れていた。「まっすぐ1本に張っていた」という。三回、同点後の無死二、三塁の場面で、3球目の低めの152キロを強振。打球は右翼席へ飛び込んだ。楠本は右人さし指を突き上げ、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。
中谷監督は「本当に大きかった。織田君に思い切って向かっていった結果」と目を細めた。
170キロのマシン打撃で目慣らし
織田対策は前日の練習から徹底していた。マシン打撃の球速を直球は170キロ、スライダーは140キロに設定。あまりの速さに最初は驚いたが、「目慣らしができたことがつながった。スライダーも軌道が似ていた」と楠本は効果を語った。
この対策が実り、智弁和歌山打線は織田から8安打4得点を奪い、三回途中で降板させた。その後も打線はつながり、14安打7得点の圧勝劇となった。
昨春のリベンジ、頂点へ
昨春の選抜大会決勝では4-11で敗れた相手。エース和気を好リードした山田は「あのときは、手も足も出ずに負けた。今年は自分たちから仕掛けていこうと。それが結果につながった」と誇った。
強打を見せつけ、5年ぶりの決勝進出を果たした楠本は「目指してきたのは日本一」と強調し、頂点へ油断はないと語った。



