W杯ベスト8で欧州5大リーグ所属選手が83.2%に急増、一極集中が鮮明に
W杯ベスト8で欧州5大リーグ所属選手が83.2%に急増

サッカーワールドカップ(W杯)北中米大会が佳境を迎える中、世界のスター選手が欧州に集中する傾向が改めて浮き彫りになっている。出場枠が32から48に拡大された今大会でも、この流れは不変だ。

準々決勝で見えた欧州クラブの絆

7月9日に行われた準々決勝のフランス対モロッコ戦は、欧州クラブで共に戦う選手同士の対決が注目を集めた。モロッコの主将アクラフ・ハキミは、所属するパリ・サンジェルマン(PSG)の同僚であるフランス代表選手たちと対戦。フランスにはウスマン・デンベレ、デジレ・ドゥエ、ザイル=エメリら昨季PSGで欧州チャンピオンズリーグ(CL)優勝を果たした仲間がいた。また、現在はスペインのレアル・マドリードでプレーするフランスの主将キリアン・エムバペも、以前PSGでハキミと共にプレーした旧知の間柄だ。試合後には両者が抱き合う場面も見られ、普段は同じクラブで栄光を目指す仲間が、母国の威信をかけて戦う構図が鮮明になった。

5大リーグ所属率がベスト8で倍増

欧州ではイングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランスが「5大リーグ」とされる。国際的な監査法人デロイトの分析によると、今大会の全48チーム中、5大リーグが存在する国・地域のクラブ(1部以外も含む)に所属する選手の割合は44.1%だった。しかし、ベスト8進出チームに限定すると、この割合は83.2%に急上昇。約2倍に跳ね上がった。これは、トップレベルの試合になるほど欧州主要リーグで鍛えられた選手の重要性が増すことを示している。

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デロイトが分析する欧州集中の背景

デロイトは「欧州クラブが世界的な人材獲得競争で優位に立ち、最高峰の育成環境と経済力を提供している」と指摘。特に5大リーグは高額な移籍金と年俸を背景に、世界中から才能ある選手を集めている。その結果、W杯のような国際舞台では、欧州クラブで日常的にハイレベルな試合を経験している選手が中心的な役割を果たす傾向が強まっている。

今大会の特徴と今後の展望

出場枠が48に拡大されたことで、従来よりも多くの国がW杯に出場できるようになったが、ベスト8に進出したチームの顔ぶれを見ると、欧州勢が依然として強い存在感を示している。アフリカやアジア、南米の台頭が叫ばれる中でも、欧州5大リーグへの依存度はむしろ高まっている。この傾向は、今後のW杯でも続くとみられ、欧州クラブの影響力がさらに強まる可能性がある。

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