ラグビーワールドカップ2027に向けて、日本ラグビー協会は新たな強化戦略を発表した。この戦略は、2023年のフランス大会での経験を踏まえ、次回大会でのさらなる躍進を目指すものだ。
育成システムの改革
日本ラグビー協会は、若手選手の育成に重点を置いた新システムを導入する。具体的には、高校・大学ラグビーとの連携強化や、国内リーグでの若手登録枠の拡大が含まれる。これにより、将来の日本代表を担う人材の早期発掘と育成を図る。
また、海外でプレーする日本人選手の増加も見込まれる。現在、約50人の日本人選手が海外のトップリーグでプレーしており、この数はさらに増えると予想される。
国際試合の増加
強化戦略のもう一つの柱は、国際試合の増加だ。日本代表は、2027年までに年間15試合以上のテストマッチを実施する計画で、これにより世界の強豪国との対戦機会を増やす。特に、南半球の強豪国との定期戦を検討している。
日本ラグビー協会の広報担当者は、「国際試合の経験値が選手の成長に不可欠だ。2027年までに、世界トップ10との対戦を年間10試合以上確保したい」と述べている。
戦術面の進化
戦術面では、2023年大会で課題となったセットプレーの強化が急務だ。スクラムとラインアウトの成功率を現在の80%から90%以上に引き上げることを目標に掲げる。また、ディフェンスの組織力向上にも注力する。
さらに、アタックではスピードとバリエーションを重視し、相手ディフェンスを崩す新たな攻撃パターンを開発中だ。
地域密着型の強化
地域密着型の強化策として、日本代表の試合を全国各地で開催する方針だ。2024年から2027年にかけて、少なくとも年に2試合は地方都市でテストマッチを実施し、ラグビーの普及とファン拡大を図る。
これにより、地域のラグビー熱を高め、将来の代表選手の発掘にもつなげる狙いがある。
課題と展望
一方で、強化戦略には課題もある。国内リーグの競争力向上や、選手の海外流出防止策などが挙げられる。また、2023年大会で露呈したフィジカルの差を克服するため、トレーニング方法の見直しも必要だ。
日本ラグビー協会は、これらの課題に対処するため、2024年度予算で強化費を前年度比20%増の30億円に設定した。この投資により、2027年大会でのベスト8入りを目指す。



