ラグビー・リーグワンで昨季、初優勝を果たした神戸の新ヘッドコーチ(HC)に、OBのアンドリュー・エリス氏(42)が就任した。ニュージーランド(NZ)代表として2011年のワールドカップ優勝を経験するなど、選手として輝かしい実績を持つ指揮官が、連覇を目指すチームのかじ取り役を担う。
神戸製鋼時代の活躍と再挑戦への思い
エリスHCは2014年から6シーズン、前身の神戸製鋼で主にスクラムハーフ(SH)としてプレー。共同主将を務めた2018~19年には、NZ代表で同僚だったスタンドオフ(SO)のダン・カーターらとともにトップリーグを制した。しかし、翌シーズンは新型コロナウイルスの影響でリーグが中止。自身はそのまま退団したため、「もう一度(連覇に)挑戦できて、エキサイティングな気持ちでいっぱい」と語った。
後任選びとスミス氏の推薦
昨季までチームを率いたデイブ・レニー前HCが、NZ代表HC就任に伴い退任。後任を探す中で、今季から神戸のコーチ陣をサポートする元NZ代表HCのウェイン・スミス氏がエリスHCを推薦したという。神戸製鋼で2018年から3シーズン、総監督としてチームに携わったスミス氏は、選手時代に多くのチームで優勝を経験したエリスHCを「たくさんの成功体験を持っている」と評する。
練習での指導と選手の反応
17日に公開された練習でエリスHCは「スタンドで座って見ているだけではコーチングはできない」と、スパイクを履いてグラウンドに立ち、選手を指導。SO李承信は「選手との距離が近く、フランクに接してくれる」と話す。エリスHCは「スペースにボールを動かすラグビーを目指すためにさらにスピードや技術を磨きたい」と語る。
第二の故郷での挑戦
前回の在籍時に、息子が生まれるなど「神戸は第二の故郷」という。本格的なコーチ業は初めてとなる中で連覇に挑むのは容易ではないが、「チームにレガシー(遺産)を残すためにもチャレンジする」と誓う。勝者のメンタリティーを知る男が、神戸に黄金期をもたらすことができるか。



