アジア大会開幕、ビーチバレー松本姉妹が快勝発進「犬山めっちゃ映った」
アジア大会、ビーチバレー松本姉妹が快勝発進「犬山映った」

愛知・名古屋アジア競技大会2026(アジア大会)は20日、愛知県碧南市でビーチバレーボール競技が始まった。オープニングマッチに登場した女子日本代表の松本恋(れん)、穏(のん)姉妹ペア(ジェイアール東海高島屋)は、モンゴルのペアに2-0で快勝し、幸先のいいスタートを切った。

「超」が付くほど地元開催

生まれも育ちも活動拠点も愛知県犬山市で、所属先もJR名古屋駅直結の百貨店という2人にとって、愛知県内で行われる今回のアジア大会は「超」が付くほどの地元開催。ペア結成時から目標の一つに掲げていた舞台で、地の利を生かしながら金メダルを目指す。

初戦後、報道陣の前に現れた2人は自然体の表情だった。「応援がすごく大きくて、最初ちょっとふわふわ入ってしまったけど、あとはもう楽しかったです」と妹の穏が話せば、姉の恋も「2日前くらいに『オープニングマッチです』って言われて楽しみだった」と笑顔。前夜の開会式にもそろって参加し、「動画が流れて犬山がめっちゃ映っててうれしかった。本当に地元でやってるなって感じ」(穏)と、競技以外も満喫している様子を見せた。

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8年前のペア結成、原点の地で代表に

2人のペア結成は8年前。共に高校までインドアでバレーボールに打ち込んでいたが、妹の穏が高校を卒業するタイミングで父の健一コーチが「姉妹2人で世界を目指さないか」とビーチ挑戦を持ちかけた。「団体スポーツだと監督が選手を選抜するが、ビーチならペア単位で2人同時に代表になれる」という発想だった。2人とも当時ビーチは門外漢で、健一コーチ自身もバレー経験はなく、文字通りゼロからスタートした。

ママさんバレー経験のある母の尚江さん(51)からも全面的なサポートを得るなど家族一丸で取り組み、国内でも上位を争うペアに成長。ビーチバレー界では五輪に合わせた4年周期や、もっと短い間隔でパートナーを組み替える選手が大勢を占める中、異例とも言える8年間のコンビを組み、連係を磨いてきた。共に身長は165cmで目立った高さはないものの、スピードやテンポでズレを作って得点を重ねるスタイルだ。

フリーとして活動してきた期間が長く、遠征費用などの課題も抱えながら試合出場を続けてきたが、今春には現在のジェイアール東海高島屋への所属も決まった。地元を挙げての後押しに「所属先ができて、試合ごとにたくさん応援に来てくれるようになった。感謝しかない」と語る。

原点のコートで頂点目指す

ビーチバレーでは大会出場や成績に応じて選手ごとにポイントが加算され、ランキングに応じてよりレベルの高い大会やツアーに出場できるようになる。ペア結成直後の2018年初夏、まだポイントが「0」の2人が初めてビーチの大会に出場したのが、まさにアジア大会の会場となっている碧南市のコートだった。

原点となった場所で8年後にアジア大会が開かれ、日本代表として再び戻ってくる巡り合わせに、穏は「(当時は)普通に予選で負けて、でもそれで初めてポイントが入って。そんな場所で(アジア大会の代表として)やってるの、なんかすごいな」と率直な気持ちを明かす。

8年の時を経て、もう「普通に負けて…」とはいかない。ペア結成時の目標に掲げたのが、今回のアジア大会、そして2028年のロサンゼルス五輪の2つの大舞台だった。まず迎えた一つ目の舞台で頂点に立ち、地元に歓喜をもたらしたいところだ。

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