愛知・名古屋アジアパラ大会(読売新聞社協賛)は17日、ゴールボールの1次リーグが始まり、日本の男子はカタールに12―2で、女子はタイに10―0でそれぞれ快勝した。ブラインドサッカーの1次リーグで日本はインドを6―1で破って初勝利を挙げた。車いすバスケットボールの1次リーグで、日本の男子はタイを68―45で破って2連勝とし、女子は中国に31―48で敗れて1勝1敗となった。18日は開会式が行われる。
ゴールボールの魅力と主将の活躍
転がると音が出る球を投げ合うゴールボールは、静寂の中で行われる。視覚障害のある選手たちは球の音に神経を研ぎ澄まし、観客は静かに見守る。抑え込んでいた歓声が一気にはじけるのは、ゴールの瞬間だ。
日本男子の主将、金子和也(Sky)は「僕らもゴールが決まったかどうかは(審判の)笛が鳴るまで分からない。観客の皆さんは見えていても、笛が鳴るまで声が出せない。だから一緒に喜べるし、会場が一体になって盛り上がる」と競技の魅力を語る。
カタールとの初戦で、チームの緊張をほぐしたのは金子だ。開始早々に先制点を決め、すぐに追いつかれたものの、すぐさま勝ち越し点を奪った。後半に突き放し、10点差をつけてコールド勝ち。大きな声援と拍手に包まれ、チームトップの5得点を挙げた金子は「やっぱり力になる。日本語が聞こえるだけでありがたい」と笑顔を見せた。
女子も順調な滑り出し
男子は2024年のパリ・パラリンピックで初の金メダルを獲得。その時のメンバーは金子を含め4人が今大会の代表に入っている。「いろんな方から金メダルを待っていると言われる」と金子。期待を力に変えて、アジアパラでは初の頂点を目指す。
2018年大会以来の金メダルを目指すゴールボールの日本女子もコールド勝ち。6人全員が出場し、木村由(パーソルテンプスタッフ)は「全員がコートに立って自分たちのやりたいことも確認できて、いいスタートを切れた」と振り返った。守備でも無失点に抑えて盤石の初戦だったが、木村は「(次戦以降は)レベルアップしたチームが待っている」と気を引き締めていた。