阪神タイガースの左投手・大竹耕太郎(31)が、球宴中の休みに帰省した熊本県で地震に遭遇し、現地の被害を目の当たりにした。命の危険を感じる揺れだったといい、傷ついた故郷のためにも「根気強く、諦めず、最後まで戦い抜きたい」とシーズンへの決意を新たにしている。
地震発生と帰省中の体験
7月28日、チームに合流するため熊本市内の実家から熊本空港へ向かう途中、入店したカフェで突然、立っていられないほどの激しい揺れに見舞われた。搭乗予定だった飛行機は欠航。至る所で地割れが起きるなど、生々しい爪痕が残されていた。
実家へ戻ると、損壊こそ免れていたが、棚が倒れて物が散乱。子どもの頃からよく足を運んだ商業施設で爆発事故が起きたというニュースも流れていた。10年前の熊本地震を思い起こし、「さらに大きい揺れが来るかもしれない」という不安を抱えながら、翌日、関西へ向かった。
ヒーローインタビューで涙
地震後の初登板は、8月6日のDeNA戦だった。6回3失点と粘り、約1か月半ぶりの白星を手にした。ヒーローインタビューで熊本への言葉を求められると、思わず涙ぐんだ。「被災された方は苦しい状況を打開しようと日々頑張っている。自分も逃げずに立ち向かうことで、熊本の皆さんに何かが伝われば」と語った。
自身のSNSには県民から「元気をもらった」というメッセージが多数寄せられ、プロ野球選手の持つ影響力の大きさとともに「野球をできるありがたみを感じた」という。球団で実施した募金活動に参加すると、大勢の来場者が協力。ファンのぬくもりが伝わってきた。
今季の成績と決意
今季は4勝8敗、防御率3.01と苦しむが、心に誓うのはただ一つ、「優勝に貢献すること」。立ち向かう姿が被災地へのエールになることを願っている。



