囲碁の第51期棋聖戦Cリーグの決勝が14日に行われ、富士田明彦八段(34)が上野愛咲美女流名人(24)に勝ち、5連勝で優勝、挑戦者決定トーナメント進出を果たした。上野女流名人は、女性棋士として史上初のトーナメント進出がかかっていたが、あと一歩及ばなかった。
序盤の苦戦と終盤の大接戦
対局は序盤、上野女流名人が「布石で失敗してしまった」と苦戦を意識する立ち上がりとなった。そこから追い上げを見せ、終盤は大接戦となったが、最後は富士田八段が逃げ切った。
終局後、富士田八段は「Cリーグの5局を通じて苦しい場面がかなり多かったので、優勝は運が良かった。本局は、自分としても負けられない対局だったので、精いっぱい打った」と語った。
上野女流名人の振り返りと今後の展望
上野女流名人は「対局前、妹(上野梨紗四段)と『布石が大事』と話していた。簡単に負けないようにと思っていたが、時間を使いすぎてしまった」と振り返った。
挑戦者決定トーナメントは最高位のSリーグ1位と2位、A、B、C各リーグ優勝者で争う。富士田八段は10月1日の初戦、Bリーグ優勝の大西竜平七段(26)と対局する。
一方、上野女流名人は女性棋士として初めてBリーグへの昇格が決まっている。「Bリーグで打てるのがうれしい」と話した。



