15日、福井県営陸上競技場で行われた陸上のナイトゲームズ・イン福井最終日の女子100メートル障害決勝で、愛知・名古屋アジア大会代表の中島ひとみ(長谷川体育施設)が12秒60の日本新記録を樹立して優勝した。
6日前の富士北麓ワールドトライアルで樹立した日本記録をさらに0秒02上回った。それでも、少し複雑な表情を浮かべた。
電光掲示板は12秒59も…正式タイムは12秒60
電光掲示板の速報は12秒59で止まるも、正式タイムは12秒60と狙っていたところにはわずかに届かなかったからだ。
「12秒5台がより明確に見えた先週のレースだった。(日本記録を)更新できたのはうれしい気持ちと、足りなかったという気持ちがある。うれしさは半分」と率直な思いを口にした。
ハードリング修正で鋭さ増す
このレースに向け、「上空で抜き足が大きく回ってしまうことがある。よりコンパクトにしたい」と修正を施したハードリングは鋭さを増していた。空中でリード足と踏み切り足を素早く挟み込むイメージでハードル着地後の移行がスムーズになった。
9年前の迷いを乗り越えて
同学年の桐生祥秀がこの競技場で日本人初の9秒台を出した2017年の日本学生対校選手権では準決勝で13秒60の自己新を出した。思うような成績が出ず、競技を続けるか迷っていた時期だった。
それから9年。「できたらここで(当時より)1秒以上上げたいと思っていた」。諦めず歩み続けたからこそ今の飛躍がある。



