佐々木麟太郎、NPBをスルーしてMLBへ?日本野球の人材流出危機
佐々木麟太郎、NPBをスルーしてMLBへ?人材流出危機

佐々木麟太郎がNPB(日本野球機構)を経由せず、直接MLB(メジャーリーグベースボール)に挑戦する可能性が浮上している。もし実現すれば、日本人選手のMLB移籍における従来の流れを変える画期的なケースとなる。

ソフトバンク入団なら海外FA権取得は30歳前後

佐々木は現在、福岡ソフトバンクホークスからドラフト指名を受ける可能性が取り沙汰されている。しかし、ソフトバンクはこれまで原則としてポスティングシステムによるMLB移籍を認めてこなかった。エースだった千賀滉大は毎年のようにMLB挑戦を球団に訴えたが、ニューヨーク・メッツに移籍したのは海外FA権を取得した後だった。

海外FA権を取得するには、1軍登録日数145日を1シーズンとして換算し、通算9シーズン分に達する必要がある。今年21歳の佐々木がソフトバンクに入団したとしても、海外FA権によってMLBに挑戦できるのは、順調に登録日数を積んでも30歳前後になる。これは現実的な選択肢ではないだろう。

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NPBをスルーして直接MLB球団へ

佐々木には、マーリンズと契約せず、スタンフォード大学に戻って来年のMLBドラフトを待つという選択肢もある。しかし、打撃成績が多少向上しても、守備位置や走力を含めた佐々木の基本的な評価は、大きくは変わらないのではないか。

さらに言えば、野球選手としてのキャリアの「その先」もある。スタンフォード大学には休学・復学の制度があり、大学を離れた後に学業へ戻る道がある。通常の休学期間は通算2年までだが、学籍が中断した場合も、所定の手続きを経て復帰することができる。実際、長期間大学を離れた後に復学し、学位を取得する学生もいる。

大谷翔平との関係性とスタンフォード大のキャリア

もちろん、契約金の金額だけで佐々木が進路を決めるとは考えにくい。大谷翔平との関係性やスタンフォード大学というキャリアを含め、佐々木はすでに日米で高い注目を集める存在だ。NPBとMLBの契約条件に差があったとしても、それだけで判断が左右されるとは限らない。

筆者は、こうした野球人生の先まで見据えた選択肢も、佐々木の判断に影響するのではないかと思う。

マーリンズとの契約期限は7月27日

マーリンズとの契約交渉期限は、米東部時間7月27日午後5時だ。厳しい挑戦になるとは思うが、佐々木麟太郎はマーリンズと契約し、MLBを目指す道を選ぶだろうと筆者は考えている。

日本人選手のMLB挑戦は、これまでNPBを経由するケースが主流だった。しかし今後は、佐々木のようにNPBを経ず、直接MLB球団の傘下へ進む若者がどんどん増えるだろう。筆者はこれを深刻な「人材流出」だととらえている。

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