のび太の意外なハッタリ:ブレークスルーを模索した姿と「自信を持て」の名言
のび太の意外なハッタリ:ブレークスルー模索と名言

のび太といえば、ぐうたらで勉強も運動も苦手なイメージが強い。しかし、富山大学名誉教授でドラえもんアナリストの横山泰行氏によると、のび太は作中で意外な「ハッタリ」をかまし、自らを鼓舞してブレークスルーを目指す場面があったという。

「精神を集中して考えよう」からの居眠り

『てんとう虫コミックス ドラえもんプラス 第3巻』(小学館)の第19話「シャラガム」では、のび太が机に向かい、両腕を組み、口にエンピツをくわえ、目を閉じて「精神を集中して考えよう」と唱えるシーンがある。しかし、目を閉じたのがいけなかったのか、すぐに居眠りを始めてしまう。ハッと気づいたのび太は椅子から飛び上がり、両手で頭を叩きながら「バカバカバカ‼」と叫び、自分を厳しく叱りつける。「こんなだらしないことでどうするんだっ」と自戒する姿は、だらしない自分という壁を乗り越えようとする努力の表れだ。

「自信を持て!ぼくは世界一だ!」の名言

また、『てんとう虫コミックス ドラえもん 第7巻』(小学館)第5話「好きでたまらニャい」では、恋に悩むドラえもんをのび太が励ます場面がある。白いネコに恋をしたドラえもんは、普段の頼れる姿から一転、昼寝ばかりで「どうもこのごろ食よくがなくて」とわけのわからないことを言うなど、すっかり「ダメダメちゃん」に。ネズミにかじられて耳がないコンプレックスから、自分の容姿に自信が持てず、「デブはいやだって。風船みたいな顔は、きらいだって」と悪い方に思い込み、「ぼくはもう、こわれてしまいたい」と落ち込む。

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そんなドラえもんに対し、のび太は「話しなんか、どうでもいいさ。口先よりま心だ。いちばんいけないのは自分なんかだめだと思いこむことだよ。自信を持て!ぼくは世界一だと!」と語りかける。このセリフは、のび太自身が自信喪失の経験から得た教訓とも言える。

自信喪失がさらなる失敗を招く

横山氏は、のび太のこうした行動が「ブレークスルー」を模索する一面を示していると指摘する。普段はだらしないものの、自分を変えようと努力する姿は読者に共感を呼ぶ。また、ドラえもんへの励ましは、自信のなさがさらなる失敗を招くという教訓を含んでおり、作品のテーマの一つである「成長」を象徴している。

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