白樺学園、初戦敗退 村端主将の同点打も九回に力尽く
白樺学園、初戦敗退 村端主将の同点打も九回に力尽く

第108回全国高校野球選手権大会第4日の8日、2年ぶり5度目出場の白樺学園は1回戦で東日大昌平(福島)と対戦し、1―2で敗れた。白樺学園は1点を追う六回、村端勇心主将の適時打で追い付くも、九回に勝ち越された。最後まで全力プレーを続けた選手たちに、スタンドからは大きな拍手が送られた。

村端主将、同点打と力投

「自分が奮起しなければチームがのらない。どんな形でも1本出してやる」。1点を追いかける六回二死三塁で、村端勇心主将はそう打席で誓った。スライダーをバットの先端で捉え、左前に運ぶ同点打。エースとしても被安打1、奪三振6で8回を投げきり、チームを引っ張った。

昨夏、新チームになって主将を任されたのは1学年下の後輩だ。監督は2年生全員を「お前たちは全て1年生任せだ」と叱咤したが、悔しいとも思わず「後輩についていけばいい」と思った。

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転機となった昨秋の敗退

転機は昨秋の全道大会での敗退。決勝戦で、2点を追いかける九回二死で打席に立つも、飛球に打ち取られて試合終了。ふがいなくて、涙すら出ず、「自分1人だけでも成長してチームを引っ張る」と決意した。大会直後から日々、ウェートトレーニングや走り込み、バッティングなど3時間の自主練習をこなした。チームでは積極的に声を出し、2月に監督から主将に任命された。「誰に何も言われないくらいの練習量」で自信を深めてチームをまとめ、甲子園に導いた。

この日は九回にも安打を放ち、盗塁も成功させて一打同点の好機を作った。村端主将は「甲子園で勝てなかったのは悔しい。絶対に戻ってきて借りを返してほしい」と後輩に思いを託した。(永田新)

亀田直紀監督のコメント

亀田直紀監督「立ち上がりにミスが出て失点してしまったが、その後は村端主将がよく投げてくれた。守備は要所でいいプレーがあったが、攻撃は好機であと一本が出なかった」

地元・芽室から応援

芽室町の白樺学園高校では、1階のホールにモニター3台が設置され、生徒ら約50人が、試合の中継映像を見ながら声援を送った。1点を追う六回に同点に追いつくと、メガホンをたたく音が鳴り響き、生徒らは喜びに沸いた。九回に勝ち越しを許し、惜しくも敗れたが、選手たちにはねぎらいの拍手が送られた。

1年の女子生徒(16)は「勝てなかったのは残念だけど、すごいプレーをいっぱい見られた。みんな格好よかった」と話し、二川毅教頭も「緊迫したすごくいいゲームだった。3年生がチームを最後まで引っ張ってくれた」とたたえた。白樺学園のファンという帯広市の男性(62)は「頑張ったと思う。胸を張って帰ってきてほしい」と話していた。

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