下妻二が3回戦突破、園山投手が好救援
第108回全国高校野球選手権茨城大会は14日、県内4球場で3回戦8試合が行われた。土浦日大、常磐大、鹿島学園、石岡商、東洋大牛久がコールド勝ち。そのほか、下妻二、水城、茨城が勝利を収めた。15日は4球場で3回戦8試合が行われる。
園山投手、父の遺骨を胸にマウンドへ
下妻二の園山祐平投手(2年)が四回から救援登板し、2回を無安打無失点に抑える好投を見せた。園山投手は今年5月、父の康祐さん(47)を突然亡くしていた。康祐さんは喉の痛みを訴えた翌日に死去。園山投手は「お父さん、見ててね」と空を見上げてつぶやき、父の遺骨を入れたネックレスを首に下げて登板した。
康祐さんは平日の試合でも会社を休んで応援に駆け付け、中学時代は自宅から車で片道3時間かかる練習場に送迎してくれた。車の中ではいつも練習の反省会をしていたという。亡くなる2日前、関東大会の試合にも駆け付けたが、園山投手の登板機会はなかった。「投げている姿を父に見せられなかった」との思いが胸に残り、突然の別れに気持ちの整理がつかず練習を休みがちになり、夏の大会のメンバーから外れることになった。
父のメッセージが覚悟を決める
ある日、父のスマートフォンに残されていた「今年の夏も投げてほしい」という知人とのメッセージを目にした園山投手は、自分に託された願いを知り、この夏を戦う覚悟を決めた。闘志を取り戻した姿を見た小菅勲監督は今月4日、メンバーへ追加登録した。
この日の登板後、園山投手は「切り替えるのは簡単ではなかったけれど、それを力に変えなければいけない」と語り、父との思い出が腕を振る力になっていると述べた。チームはこの試合に勝利し、次戦へと駒を進めた。



