第108回全国高校野球選手権大会第7日の11日、3年ぶり3回目の出場を果たした兵庫代表の社は、2回戦第2試合で強豪・智弁和歌山(和歌山)と対戦。優勝候補を相手に緊迫した投手戦を展開したが一歩及ばず、2-1で惜敗した。それでも最後まで諦めず激闘を演じた社ナインに、三塁側アルプス席を埋め尽くした大応援団から惜しみない拍手と歓声が送られた。
エース岩井の力投
力強い直球が持ち味のエース岩井は、初回に150キロをマーク。二回表、内野ゴロの間に先制され、三回表にも犠飛で追加点を許すが、智弁和歌山の強力打線に真っ向勝負を挑み続け、大崩れすることなくその後はスコアボードに0を並べ続けた。
七回裏の反撃
「やってきたことのすべてを出し切って」と岩井の母、麻衣さん。何度も好機を作りながら相手の堅い守備に阻まれてきた社打線が奮起したのは七回裏。先頭打者の松下が右前打で出塁すると、主砲・小倉が中越え適時二塁打を放って松下が還り、待望の1点。三塁側アルプスのボルテージは一気に跳ね上がり、OBの藤田悠希さん(19)は「社の野球は終盤が勝負。しっかり1点ずつ取っていって」と後輩たちにエールを送った。
あと一本出ず
九回表、守備の乱れに乗じて相手走者が本塁を突くが好送球でタッチアウト。追加点を許さず、その裏の攻撃で小倉が2死から右前打で出塁。粘りをみせて望みをつないだもののあと一本が出ず、令和4年以来の夏1勝はかなわなかった。
山本巧・社監督の話「大勢の方々に見守られ、選手たちは幸せな空間の中で試合に臨めた。岩井は1度打たれても修正し、好投してくれた」
松下幸叶・社主将の話「やろうと思っていた社らしいプレーはできた。今回出場した2年生がこの経験を今後に生かし、夏1勝以上をクリアしてほしい」



