第108回全国高校野球選手権福島大会は14日、県営あづま球場など5球場で2回戦10試合が行われた。昨夏の覇者・聖光学院は光南と接戦を演じ、1-0で初戦を突破。会津工はシード校の福島を破る波乱を起こし、会津北嶺は八回に逆転していわき湯本を下した。15日は3球場で2回戦6試合が予定されている。
聖光学院、紺野が完封勝利
聖光学院対光南は、両先発投手による投手戦となった。聖光学院は二回、7番十文字が二塁打で出塁すると、8番大岡が適時打を放ち先制。この1点が決勝点となった。投げては先発の紺野が気迫の投球を披露し、9奪三振で完封勝利を収めた。光南は先発城戸が三回以降無失点に抑える粘投を見せたが、打線が1点を奪えず、惜敗した。
日大東北、終盤加点で勝利
日大東北対学法福島は、日大東北が終盤に加点して勝利した。三回、9番天野の安打で好機を作り1点を先制。同点で迎えた八回、相手のエラーで勝ち越すと、九回には8番小野寺の適時打でリードを広げた。学法福島は六回に一時同点に追いつく粘りを見せたが、及ばなかった。
会津北嶺、終盤の逆転劇
会津北嶺対いわき湯本は、終盤までもつれる接戦となった。会津北嶺は1点を追う八回、二死一、二塁から7番一柳が2点適時二塁打を放ち逆転。投げては八回一死満塁から登板したエースの要が併殺打に打ち取り、窮地を脱した。いわき湯本は八回に7番宮沢が押し出し四球を選び勝ち越したが、粘りきれなかった。
光南・城戸投手、旧友との対戦に力投
光南の先発・城戸拓都投手は、1点のリードを許して迎えた三回、「まだ押し切れる」と強気な気持ちでマウンドに立った。打者2人を飛球で抑え、3人目の打者を自信のあるスライダーで空振り三振。その後もスコアボードに「0」を並べ続けたが、0-1で惜敗した。聖光学院には小学生の時に同じソフトボールクラブに所属していた十文字陽生選手がいる。中学3年時には硬式野球のクラブチームでも共にプレーした友人だ。城戸は「元気があってガツガツ打ってくる。押されないように自分らしくいこう」と心に決めて臨んだ。この日4度対戦し、被安打1に抑えた。十文字選手は「普段気持ちを表に出すタイプではないが、今日は違った」と語った。
城戸投手は聖光学院の長打対策として、低めに球を集めることを意識。ピンチの場面もあったが、チームメートが「お前なら大丈夫」と声をかけてくれたという。「打たせて取る自分らしいピッチングができた」と振り返る。試合後には「メンバーを外れた仲間の分も勝って甲子園に連れて行きたかった」と涙をためたが、3回戦へ進む旧友に「がんばれよ」と声をかけ、夢の舞台への思いを託した。



