第108回全国高校野球選手権大会第3日の7日、3年ぶり5度目出場の立命館宇治は1回戦で有明(熊本)と対戦し、3-6で敗れた。三回に江原雅登主将の適時二塁打で先制。六回に東慶太選手の二塁打で2点を追加して試合を優位に進めたが、九回二死から逆転された。
主将の一打で先制も、九回に痛恨の逆転
地震があった熊本の代表として出場の有明が初戦の相手。2年生の江原雅登主将は「アウェーになるのはわかっていた」と語り、気後れすることなく主将としてチームを引っ張っていこうと試合に臨んだ。
三回二死二塁。先制の好機で「自分が点を取る」と打席に入った。5球目の変化球をとらえ、右越えの適時二塁打としてチームを勢いづけた。
昨夏、1年生ながら里井祥吾監督から主将に指名された。「先輩にも遠慮なく指示をして、ベンチでも前向きに声を出して勇気を与えるから」と里井監督。最初は戸惑ったという江原主将だが、だれよりも遅くまで練習するなど、日々の姿勢で示そうと取り組んできた。
九回のピンチ、応援に圧倒され逆転許す
主将としての真価を問われる場面が、1点リードの九回に巡ってきた。内野の失策、二つの暴投、四球で二死一、三塁のピンチ。相手チームへの応援の拍手が球場全体から起きるなか、内野陣が集まった。坂本有央投手に「粘って、打たせてとろう」と江原主将が声をかけた。しかし、応援に圧倒されて四球で満塁となり、次打者に走者一掃の二塁打を浴びて逆転を許した。
今大会の出場49校で唯一の2年生主将として、チームを引っ張ってきた江原主将。「自分が焦らなければ勝てた。3年生に申し訳ない」と責任を背負いながらも「(甲子園で)勝てるチームをつくってくる」と強い決意をにじませた。
里井監督「高校野球らしい試合をさせてもらった」
里井祥吾監督は「前半から主導権を握ることができたが、九回は相手の勢いに押し込まれてしまった。高校野球らしい試合をさせてもらった」と振り返った。
スタンドで仲間を導いた3年生部員2人
立命館宇治のアルプス席では、3年生部員の球児2人が応援団長として先頭に立ち、スタンドから仲間の奮闘を後押しした。
応援団を率いるのは石井敬大さん(17)と竹本有希さん(17)。2人とも野球部3年の投手だったが、不調や故障などでメンバー入りを逃した。昨年秋から「スタンドから応援で野球部に貢献したい」と2人で応援団長に志願した。
2人は最前列でメガホンを握り、曲に合わせて「ワッショイ、ワッショイ」と声をからした。石井さんは「応援団長として全員を引っ張っていく」と決意を語り、竹本さんは「応援を通して自分たちの思いが、選手のプレーに宿ってほしい」と力強く語った。



