甲子園で高校野球観戦中に熱中症搬送、今夏最多の42人
甲子園で高校野球観戦中に熱中症搬送42人

第108回全国高校野球選手権大会(主催:朝日新聞社、日本高校野球連盟)は14日、甲子園球場で熱戦を繰り広げているが、猛暑の影響で観戦客42人が熱中症の疑いで病院に搬送された。これは今夏の大会期間中で最多の人数となり、大会関係者は警戒を強めている。

搬送者42人、うち重篤者なし

兵庫県西宮市の甲子園球場では、14日午後3時までに42人が体調不良を訴え、救護班により病院へ搬送された。全員が試合観戦中の観客で、いずれも意識はあり、重篤な症状は確認されていない。大会本部によると、搬送者の多くは熱中症の初期症状であるめまいや吐き気を訴えていたという。

この日は大阪管区気象台が「熱中症アラート」を発令。甲子園球場の気温は午後1時に37.2度を記録し、湿度も70%を超える過酷な環境となった。大会本部は観客に対し、こまめな水分補給や日傘の使用、休憩を呼びかけている。

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今夏の熱中症搬送、累計100人超え

今大会は7日に開幕し、14日までに熱中症で搬送された観客は累計で102人に達した。昨年の同時期(開幕から8日間)の搬送者数は78人で、今年は約3割増加している。大会関係者は「今年は特に暑さが厳しく、観客にも注意を促しているが、搬送者が減らない」と話す。

甲子園球場では、熱中症対策としてスタンドにミストシャワーや大型扇風機を設置し、給水所も増設。さらに、試合開始前には場内アナウンスで観客に暑さ対策を呼びかけている。しかし、連日の猛暑で効果は限定的だ。

選手にも影響、熱中症で交代も

観客だけでなく、選手にも熱中症の影響が出ている。14日の試合では、あるチームの投手が5回裏に足がつる症状を訴え、熱中症の疑いで緊急交代した。大会本部は「選手の健康管理も徹底しているが、暑さでコンディションを崩す選手が増えている」と説明する。

日本高校野球連盟は、試合時間の短縮やクーリングタイムの導入など、暑さ対策を毎年強化している。しかし、夏の甲子園は連日35度を超える猛暑が続いており、関係者からは「日程の見直しも検討すべき」との声も上がっている。

観客の声「暑さで倒れる人を初めて見た」

14日に観戦に訪れた大阪府の男性(52)は「甲子園は毎年来ているが、こんなに暑いのは初めて。隣の席の人が突然倒れて、救護班に運ばれていった。自分も水分を取っているが、やはり危険だと感じる」と話した。別の観客は「帽子やタオルは必須。それでも暑い」と漏らした。

大会本部は、15日以降も猛暑が予想されるとして、観客に無理のない観戦を呼びかけている。また、熱中症の症状が出た場合は、すぐに近くの係員に知らせるよう注意喚起している。

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