子供の頃、大阪の実家近くに夏の甲子園に出場する選手たちの宿泊施設があった。試合のない日は選手たちがランニングしていた。小学生の筆者にははつらつと走る選手たちがまぶしく感じられた。そんな思い出もあり、東京に住む現在も高校野球を観戦するのは夏の楽しみだ。
猛暑対策の現状と議論
近年、夏の高校野球は猛暑対策で甲子園以外での開催、また7イニング制の議論がされている。令和6年から暑さ対策として気温が高い時間帯を避けた2部制、その前年には五回が終わるとベンチの裏で水分や涼を取るクーリングタイムの導入が行われている。
暑さや雨を避けられるドーム球場で開催するのも一案だが、甲子園球場は高校野球の聖地だ。100年以上続く伝統は尊重したい。
7イニング制の是非と選手への影響
7イニング制の是非についてメディアでは高校野球の監督、元甲子園球児などの意見が掲載されており、どれも実感を伴った説得力を感じた。日本高校野球連盟は一昨年、「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」を立ち上げた。今年6月の意見交換会では議論が整理しきれていないように見えた。
個人的には9イニング制のままで続けてほしいと思う。大前提に選手たちの健康、コンディションは周囲の大人が守らなければならない。しかし、9イニングから2イニング短縮することで、選手たちは2イニング分の出場機会をなくす。野球は攻める側はベンチ、守る側はグラウンド、つまり試合の約半分はベンチにいる。サッカーやラグビーのように試合中、ずっとグラウンドにいない(観客やスタッフの暑さ対策はそれぞれに任せるしかない)。7イニング制となれば選手起用や采配、試合の流れ、おそらくこれまでの高校野球と形が変わるだろう。
現行対策の実情と今後の展望
先に記したような暑さ対策が始まり、数年が過ぎた。出場校の監督、選手たちに現行の暑さ対策について実際のところを聞いてみたい。もし形が変わっても高校野球は見続ける。選手たちの全力プレーを見届けるために。



