花巻東・赤間、浅い右飛で好走塁 本塁突入で流れ断つ4点目
花巻東・赤間、浅い右飛で好走塁 本塁突入で4点目

第108回全国高校野球選手権大会第5日の9日、花巻東(岩手)は新田(愛媛)に4―2で競り勝ち、2大会連続の初戦突破を果たした。この試合、花巻東の強さが詰まった1点があった。三塁走者・赤間史弥の好走塁で生まれた4点目だ。

浅い右飛で相手の隙を突く

1点リードの八回、赤間は先頭で右中間二塁打を放つと、暴投で三塁へ進んだ。一死後、万谷が打った浅い飛球を新田の右翼手がつかむと、下手トスで本塁に背を向けた二塁手に返球した。その瞬間、赤間は「ボールの持ち替え、本塁へ振り向く動作に時間がかかる」と見て取り、三塁から駆け出して本塁を踏んだ(記録は送球間)。この1点で、相手に傾きかけていた流れを断った。

佐々木監督の走塁への信念

新田の守備陣は右翼手の送球ミスを防ごうとしたが、打ち取った安心感があったのだろう。その隙を狙ったのだ。佐々木監督は「全力疾走は誰でも出来る。その意識にスランプはない」と常々話す。過去には怠慢な走塁があった選手をスタメンから外すこともあったという。一瞬の油断が命取りになることをナインはよく知っている。

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指揮官は「下級生の頃は走塁の手を抜くこともあったが、成長してくれた」と赤間をたたえた。赤間は「次の塁を狙い続ける花巻東の野球が大舞台でできた」と話した。

堅守の新田、無失策を貫く

一方、愛媛大会5試合で無失策だった新田も自慢の堅守を発揮した。二回、左翼手の加納が本塁へのノーバウンド送球で二塁走者の生還を阻止。四回には遊撃手の酒井がゴロを素早くさばき、三塁走者を刺した。冬場の下半身強化でフットワークが良くなり、守備力向上につなげた。この日も無失策で戦い抜き、酒井は「悔しいが、エラーなしで終われたのは良かった」と涙を見せずに聖地を後にした。

新田の岡田監督は「(万谷に対して)なんとかつないでいこうという意識を持っていたが、いいところで(流れを)切られた」と振り返った。

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