第108回全国高校野球選手権大会第10日の14日、花巻東は岡山学芸館(岡山)と対戦し、4―1で勝利した。初回に赤間史弥、古城大翔両選手の連続適時打で2点を先制。七回には赤間選手が本盗を決めて点差を広げるなど、14安打7盗塁の攻勢を見せた。3回戦は大会第12日第3試合で英明(香川)と対戦する。
赤間選手が投打走で躍動
打って走って投げて――。赤間史弥選手が大車輪の活躍で16強に導いた。
「どんどん攻めて点を取っていく」。一回一死二塁、試合前にチームで共有した戦い方を反すうして打席に入ると、6球目の直球を振り抜いた。先制の適時二塁打となり、「チームとして大事な1点になった」。
佐々木洋監督から「これまで見てきた花巻東の打者の中でも上位」と評される強打者。だが、岩手大会は打率1割7分6厘と結果が出なかった。「打ちたい」という気持ちがはやり、スイングが崩れたのが原因だった。内面を見つめ直し、「打ちたいではなく、チームのために打つ」と気持ちを切り替えた。
甲子園での成長
迎えた甲子園。「力まず素直に振れるようになった」と言うように、1回戦でさっそく二塁打が飛び出した。2回戦も4打数2安打と状態は上向きだ。七回途中からは、2番手で登板し、1失点に抑える好投で試合を締めた。
ただ、それ以上にこの日光ったのが、4盗塁を記録した走塁だ。七回、三盗、本盗を立て続けに決め、追加点をもぎ取った。佐々木監督は「1年の頃は走塁に興味がなさそうで打撃しかやらなかった子。三盗する姿を見て本当に成長したなと(感じた)」と手放しで褒めた。
試合後、「1試合でも長く試合ができるよう貢献したい」と語った赤間選手。「チームのためのプレー」で頂点まで上り詰める決意だ。(田山千紘)
花巻でPV、約90人が声援
花巻市大通りの「なはんプラザ」ではパブリックビューイング(PV)が行われ、市民ら約90人が聖地で戦うナインに声援を送った=写真=。
観客は中継の応援歌に合わせて紫と黄色のスティックバルーンを打ち鳴らし、攻守で好プレーが生まれるたびに歓声を上げた。
花巻東の前身・旧花巻商業高校出身の高橋則子さん(71)(東京都大田区)は「赤間選手が活躍し、花巻東らしい試合運びだった」と笑顔。女子硬式野球部の鈴木陽栄さん(1年)は「思いが甲子園に届くよう応援した。同じ野球部として誇りに思う」と話した。PVは3回戦も同会場で実施される。



