57年前の球児、甲子園で初勝利へ 横手ナインにエール
57年前の球児、甲子園で初勝利へ 横手ナインにエール

57年前の夏、甲子園の土を踏んだ横手高校のOBたちが、再び聖地に挑む現役ナインにエールを送る。当時の選手たちは、球場の大きさに圧倒されながらも、夢の舞台でのプレーに感激したという。

左翼手だった木村庄二さん(74)は「同じバットとボールなのか」と感じたほど、強豪校の打球の速さや音は異次元だった。それでも、甲子園の土を踏んだことは大きな感動をもたらし、主将の飯塚透さん(74)は「本当にすばらしかった。野球をしていてよかったとしみじみ感じました。私の高校生活はこれで満足です」と当時の記事にコメントを残している。

初戦は平安と激闘

初戦の相手は、全国制覇の経験もある平安(現龍谷大平安)だった。初回に2本の安打で先制の好機を作るも無得点に終わり、二回に先制を許す。エースの大石正行さん(74)は五回の投球を悔やむ。相手の4番打者への敬遠のサインだったが、外そうと投げた球が甘く入り、適時打を許した。「やってしまった」と悔やみ、緊張してあがっていたのだろうと振り返る。

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3点を追う九回、4番の飯塚さんの三遊間を破る適時打で1点を返す意地を見せたが、後続が断たれ、1―3で敗れた。横手の夏は終わったが、この経験はOBたちの心に深く刻まれている。

57年越しの初勝利へ

あれから57年。横手高校が再び甲子園の切符を手にした。大石さんは「普段通りの横手の野球をしてほしい」と話し、「投手がコーナーを丁寧に投げて、相手の狙い球を外すような投球をすれば勝利につながる」と期待を込める。三塁手の伊藤仁さん(74)も「自分の練習してきたことを信じて肩の力を抜いて臨んでほしい」と激励する。

横手は大会第7日に福井県代表の敦賀気比と初戦を戦う予定だ。県民やOBたちは、選手たちの躍動する姿から目が離せない。

対戦校・平安OBもエール

当時対戦した平安の野球部OBも、横手の活躍に期待を寄せる。OB会長の佐川理さん(75)は横手宛てに出場を祝う手紙を書き、「甲子園に応援に行きたい。とにかく1勝してほしい」と話す。57年前に横手と対戦した捕手の津田大二さん(75)は「対戦校が57年ぶりに出てきてうれしい」と喜び、右翼手の市川泰志さん(75)は「悔いのないよう目いっぱいのプレーをして、チーム一丸となって相手に向かってほしい」とエールを送った。

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