有明・広沢が逆転打「チームをやっと救えた」 3度目の逆転劇で8強
有明・広沢が逆転打「チームをやっと救えた」 8強

第108回全国高校野球選手権大会3回戦は16日、有明が3度目の逆転劇で東日大昌平(福島)を4―1で破った。準々決勝は18日(午後3時半開始予定)の第4試合で健大高崎(群馬)と対戦する。

代打・広沢が逆転の2点適時打

有明は1点を追う八回二死満塁で、代打に広沢遼太朗選手(3年)を送った。真ん中の内角寄りに入った直球を振り抜くと、打球は左前へ。同点と逆転の走者2人が本塁にかえっていく姿を見て、苦しんだ1年の思いがどっと頭にあふれてきた。

「今まで自分がやってきたことが無駄ではなかった」。昨夏までは背番号5のレギュラーだった。だが打撃がふるわず、十文字彩輝選手(3年)に三塁手を譲った。

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悔しさをバネに、準備を重ねた日々

悔しかった。だが「自分の役割を果たす」と、少ない代打の機会に備え、基礎練習を重ねてきた。だが熊本大会でも打席に立ったのは1度だけだった。

試合前日に親から電話があった。「出場のチャンスがあったら、笑顔で行けよ」。そう言われ、肩の力を抜けた。「楽しもうと、冷静に打席に入れた」。相手投手の球種はしっかり研究していた。どんな球でも芯でとらえる自信があった。

「やっと自分が救えた」喜びと指揮官の言葉

打った瞬間、いっきに思いが高ぶった。「ずっとベンチから見続けたチームを、やっと自分が救えた」。喜びがあふれたという。

高見一茂監督は「毎日まじめにコツコツと練習をやっていた。それがしっかり出せた」とたたえた。この試合は終盤まで得点できずにチームが追い詰められていた。バットを振っておくようにとだけ伝えて、代打を準備させた。それ以上の言葉はいらなかったという。「一か八か、広沢にかけた。期待に応えてくれた」

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