第108回全国高校野球選手権大会第9日の13日、有明(熊本)は長崎日大(長崎)に3―2で逆転勝ちし、春夏通じて初出場で3回戦進出を果たした。
逆転勝ちで3回戦へ
有明は二回に敵失で2点を奪って逆転。三回にも野選を誘って1点を加えると、工、斉藤の継投でリードを守った。長崎日大は九回に1点を返し、なおも二死一、三塁としたが、及ばなかった。
この日は他にも、健大高崎(群馬)が東海大甲府(山梨)との投手戦を制し、11年ぶりの2回戦突破。東日本国際大昌平(福島)は青森山で(青森)に快勝し、春夏通じて初出場の両校が3回戦進出を決めた。今春の選抜8強の英明(香川)は終盤に大分商(大分)を突き放し、選手権では初の2回戦突破を果たした。14日は2回戦の最後の3試合が行われる。
斉藤の好救援
有明の背番号1・斉藤の出番は、2点リードの五回。1失点の先発・工が徐々に相手打線に捉えられていた。打線が3巡目を迎えるタイミングで、エースにマウンドが託された。
斉藤は140キロ前後の直球や変化球を低めに集め、八回まで無失点と相手の勢いをそいだ。九回に1点差とされ、さらに二死一、三塁となったが「指にかかっていた」と自信のあった直球で最後の打者を内野ゴロに打ち取った。
昨夏は2年生エースとして熊本大会決勝で先発したが、4失点で敗退。雪辱を期した今夏に任された役割はリリーフだった。工よりも球威があることからの起用。戸惑いもあったが「自分が一人一人抑えれば流れが来る」と割り切った。今夏の熊本大会初戦から全ての試合で2番手として試合を締めてきた。
自身も熊本県出身で、「被災した方々に勇気を与える思いでやっている」。被災地への思いも抱えながら腕を振る。(山畑壮起)
長崎日大・古賀の完投
長崎日大の古賀が粘りの完投で意地を見せた。二回に味方が1点を先制したその裏、二死二、三塁で有明の打者を三ゴロに打ち取ったが、味方の悪送球で逆転を許し、三回にも内野ゴロの本塁送球が間に合わず、1点を失った(記録は野選)。それでも四回以降は緩急を使って打たせて取り、無失点。古賀は「悔しいけど納得の投球はできた」と顔を上げた。



