第108回全国高校野球選手権島根大会(県高野連など主催)は14日、出雲市の県立浜山公園野球場と松江市営野球場で2回戦6試合が行われた。平田が津和野にサヨナラ勝ちを収め、前年準優勝の松江南は出雲商に競り勝った。15日は両球場で2回戦の残り4試合が予定されている。
邇摩・稗田投手、153球の気迫投球
邇摩のエース・稗田彪雅投手(3年)は、身長1メートル72の体をめいっぱい使い、九回途中まで153球を投げ抜いた。炎天下のマウンドで帽子が脱げるほどの力投。故障を乗り越えて戻ってきたエースの矜持が体を突き動かした。
稗田投手は2年夏に背番号「1」を付けてから、けがとの戦いだった。島根大会直前の練習試合で左肘を痛め、病院で「剥離骨折」と診断され、本大会での登板はかなわなかった。冬場のトレーニングを経て投げられるようになった今年4月以降も痛みが再発。練習試合では球数を50球程度に制限しながら、高校生活最後の夏に備えた。
不安を払拭できないまま迎えた初戦のマウンドだったが、「球がすごく走っていて、序盤は自分の投球ができた」と振り返る。五回までは単打2本の無失点。六回に2点本塁打を浴び、九回にも失点したが、気迫の投球は失わなかった。投げられなかった時、チームメートの「早く治して戻ってきてくれ」という言葉が大きな支えだったという。
津和野・上田主将、女子部員としてチームを鼓舞
津和野の女子主将・上田さん(3年)は、記録員としてベンチからチームを盛り上げた。女子部員は規定で公式戦への出場が認められていないが、部員全員に名前の入った手作りのお守りを渡して試合に臨んだ。逆転でのサヨナラ負けに「悔しい」と涙を拭い、「自分も試合に出て一緒に戦っているようだった」と声をからした。試合後は「チームメートに支えられ、ここまで来られた。本当に感謝しています」と語った。
その他の試合結果と今後の日程
14日の2回戦では、平田が津和野にサヨナラ勝ちし、松江南は出雲商に競り勝った。15日は浜山公園野球場と松江市営野球場で2回戦の残り4試合が行われる。今後の試合日程は、県高野連の発表に基づき順次実施される。



