米ロックフェラー家ゆかりの浮世絵163点、三重県立美術館で展示
米ロックフェラー家ゆかり浮世絵163点、三重県立美術館で

米国の大富豪ロックフェラー家に伝わる浮世絵コレクションから厳選された163点が、津市の三重県立美術館で展示されている。企画展「ロックフェラー・コレクション 花鳥版画展 北斎、広重を中心に」は、葛飾北斎や歌川広重らによる鮮やかな花鳥画を中心に構成され、7月26日まで開催される。

アビー・ロックフェラーが約20年かけて収集

このコレクションは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の設立に尽力したアビー・オルドリッチ・ロックフェラーが来日時に収集を始め、約20年かけて集めた約700点の浮世絵の一部。今回の展示では、その中から特に優れた花鳥版画を選りすぐっている。

伊藤若冲「雌雄鶏図」は現存唯一の一点

見どころの一つは、江戸時代中期の絵師・伊藤若冲の「雌雄鶏図」。黒い背景にユーモラスな表情の雌雄の鶏が描かれており、現存が確認されているのはこの一点のみという貴重な作品だ。また、うちわの骨に貼って使われた「団扇絵」も展示。葛飾北斎の「露草に鶏」は、青色の背景に深い藍色の露草を配し、手前の色彩豊かな鶏が映える。消耗品ゆえに現存例が少なく、保存状態の良い作品は珍しい。

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学芸員によるギャラリートークも

担当の村上敬学芸員は「実物でしか味わえない作品の質感や色味を楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。7月18日には学芸員によるギャラリートークも予定されている。

開催概要

開館時間は午前9時半から午後5時(入館は午後4時半まで)。観覧料は一般1200円、学生1000円、高校生以下無料。問い合わせは同館(059-227-2100)へ。

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