梅雨明け以降の少雨の影響で、山国川水系の耶馬渓ダム(大分県中津市)の貯水率が40%を下回った。利用団体などでつくる連絡協議会は23日から、2018年以来8年ぶりに山国川からの取水制限を開始した。24日には、貯水率が20%を下回った場合、取水制限をさらに強化することも決めた。
貯水率の推移と取水制限の内容
国土交通省山国川河川事務所によると、耶馬渓ダムの貯水率は23日午前9時時点で39.9%となり、協議会で事前に取り決めていた取水制限開始の水準を割り込んだ。取水制限は、上水道が20%、工業用水が80%、農業用水が30%。上水道を供給する中津市は、現時点では市民の生活に影響はないとしている。
少雨の状況と今後の見通し
山国川全流域における平年の降水量は、7月が351.9ミリ、8月が216.7ミリであるのに対し、梅雨明けしたとみられる7月8日から今月23日では34.8ミリにとどまっている。貯水率は24日午後5時40分現在、37.3%にまで下がっている。
同事務所は、雨が降らない状況が続くと、9月1、2日頃には貯水率が20%を切り、同10日前後にはゼロになる可能性もあるとしている。耶馬渓ダムができた1985年3月以降、貯水率が過去最低だったのは98年9月の24.6%。中津市によると、このときには断水などは行われなかったという。
市民への影響と節水呼びかけ
山国川からの取水制限が強化された場合、市は、上水道の減圧給水を行う可能性があるとしており、給水拠点などの事前準備を進めている。市や同事務所は市民に対し、節水への協力を呼びかけている。



