「せーの」。ボランティアの男子大学生2人が、益城町の住宅2階で倒れていた高さ1メートル70ほどのタンスを持ち上げた。額から滴る汗を拭いながら、床に散乱した箱や衣服の片付けなどにも取り組んだ。
この住宅に住む男性(70)は「倒れたタンスで部屋に入れず困っていた。自分だけではどうしようもなかった。片付けのめどが立って気持ちも軽くなった」と話した。
作業に当たった熊本大工学部3年の学生(20)は、同大のボランティアサークル仲間約10人と駆け付けた。「高齢の方は苦労するだろうと思い参加した。少しは役に立っていれば良いですね」と話した。
被災自治体で初の受け入れ
1日、益城町では被災自治体で初めてとなるボランティアの受け入れが始まった。地震が発生して最初の週末で、早朝から50人以上が集まり、猛暑のなか被災した住宅内の片付けなどを手伝った。
2016年の熊本地震では2度の震度7を観測し、甚大な被害を受けた益城町。高齢住民(85)の住宅は今回の地震でタンスが倒れ、飾っていた日本人形のガラスケースが割れるなど再び被災した。今回ボランティアにガラスの破片を搬送してもらった。一人暮らしの高齢住民は「10年前の地震時はまだ元気だったから、自分で片付けられたが、年を取り、体力がもたないと思った。またこんな目に遭うとは」と漏らした。
県外からも支援
県外からも支援に駆け付けた。自治会運営をサポートするNPO代表の松本豊さん(41)(福岡県宗像市)は、食器棚が倒れて皿やコップなどが散乱している住宅で片付けを手伝った。



