記録的な大雨の影響で、成田空港(千葉県)は13日夕方から夜にかけて最大7千人が滞留する「陸の孤島」となった。京成電鉄とJR東日本が成田空港を結ぶ列車の運転を見合わせ、交通が寸断されたためだ。
帰宅手段なく一夜を過ごす
会社員の山崎実さん(48)は13日午後7時ごろに空港に到着したものの、帰宅の交通手段がなく、家族4人で一夜を過ごした。自宅は千葉市稲毛区で、「近いのに帰れないのがやるせない」と語り、仕事の会議もキャンセルしたという。
空港にある充電スポットは満杯で、スマートフォンが満足に使えず、「情報が取れず、何が起きているかわからない」と話した。
空港が簡易寝具や水を配布
成田国際空港会社(NAA)は空港の利用客に、水約1万2千本、寝袋約1万個、クッキー約1万5千個を配った。台湾から旅行で訪れた男性(35)も移動を諦めて空港に泊まり、東京行きのバスは運休し、タクシーは約3時間待ちだった。空港が配った寝袋を使って眠ったという。
台湾旅行から帰国した大学1年の男性(18)によると、「長蛇の列ができていて、もらうまで時間がかかった人もいたと思う」と話し、寝袋を受け取ったものの雑魚寝では寝にくく、「1時間半ほどしか寝られなかった」と振り返る。「いつ空港から出られるんだろう、いつ家に帰れるんだろう、と不安だった」と語った。
14日午後にはほぼ正常化
14日早朝にバスや鉄道の運行が再開され、空港内の滞留は徐々に減っていった。ただ、駅のホームでは特急券を買い求める人が長蛇の列をつくるなど、影響は続いた。午後5時には「空港内はほぼ正常化し、大雨による影響はほぼなくなった」(NAA担当者)という。
NAAは14日の空港の利用客数について、国内線と国際線の出発・到着を合わせて約12万人と見込んでいた。



