熊本で最大震度7 市民が語る「前の地震より暴力的」
熊本で最大震度7 市民「前の地震より暴力的」

2026年7月28日午後、熊本県で最大震度7の地震が発生した。各地での被害状況や市民の声を時系列でまとめる。

宇城市では横揺れが長く続く

震度7を記録した熊本県宇城市で障害者グループホームなどを経営する敷島武士さん(46)は「横揺れがかなり長く続いた。揺れの大きさは(2016年の)熊本地震をはるかに超えていた」と話す。施設の内壁が崩れたが、入所者8人や職員にけがはなかった。周囲に倒壊した家屋はないが、2カ所から黒煙が上がっているのが目視できたほか、県道が渋滞しているという。

益城町の老人ホームでは立っていられない揺れ

震度6強を観測した熊本県益城町の特別養護老人ホームでは、立っていられないほどの揺れ。施設の職員によると、1階の本棚や靴箱が倒れ、花瓶なども全て散乱した。入居者約50人や職員、ショートステイの利用者にけが人はいなかった。その後も余震が続くが、入居者らは落ち着いている。地震発生時に一時停電したが、現在は停電も断水もないという。

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水俣市の酒屋では多数の酒瓶が割れる

水俣市中心部の栄町2丁目で酒屋を営む住吉隆之さん(72)は「揺れ始めたなと思ったら、いきなり激しく揺れた。なんにもすることができなかった」と述べる。店の床には棚に並べていた焼酎などの酒瓶が割れて散乱。特にワインセラーの被害がひどく、多数のワインが割れて足の踏み場もない状態になった。「3代目のわたしで店は50年近くになるが、こんなに被害が出た揺れは初めて。片付けも、どこから手を付けたらよいのか」とぼうぜんとしていた。

熊本駅前のホテルでは宿泊客が避難

熊本市のJR熊本駅周辺も強い揺れ。駅前のホテルスタッフの女性によると、事務所の棚の酒瓶などが落ちて散乱。宿泊者約50人が一時1階に避難したが、その後は客室に戻りつつある。女性は「揺れが30秒から1分かかり、前の(2016年の)熊本地震よりも長く感じた」と話す。停電や断水はないが、エレベーターは止まっているという。

熊本駅近くの居酒屋「前の地震より暴力的」

JR熊本駅近くの居酒屋「うたの木」を経営する男性(64)は、仕込みの途中で強い揺れに襲われ、立っているのがやっとで、グラスはすべて落ちて散乱。店舗上の自宅では鏡台が倒れ、梅酒の瓶が割れた。2016年の熊本地震の教訓で酒瓶は固定していたため無事だったという。「前の地震より暴力的でひどかった」と振り返る。停電や断水はしていないが、片付けに追われている。

八代市では煙突が傾き道路が隆起

JR八代駅前で花屋を営む多武美津子さん(78)は営業終了後に大きな横揺れを感じ、「音もなくいきなり揺れ、パソコンが足元に落ちた」。ガラス瓶は全て床に落ちて散乱。断水し、周辺の信号も消えた。店の前の道路は隆起し、近くの古い家は全壊したようで、住人の高齢女性が救急車で搬送されるのを見た。駅の裏側にある日本製紙八代工場の赤い煙突が「シュー」という音をたてて傾いていくのが見え、「橋にひびが入った」という叫び声も聞こえた。今も10、15分おきに揺れが続き、「10年前の地震よりはるかに揺れた。どうしたらいいか」と声を震わせた。

益城町の古民家では瓦が落下

熊本県益城町の古民家でも、揺れで屋根の瓦が落ちたりずれたりした。住民の城本真澄さん(77)によると、この家は2016年の熊本地震で全壊したが修復後、民泊としても活用。地震発生時は立っていられないほど強い揺れで、台所には茶わんなどが散乱。窓ガラスは自然と開き、敷地内の池には泥水があふれているという。余震が何度かあったため、「今夜はすぐに避難ができるよう、玄関で寝ようか」と迷っている。

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