熊本地震、余震と暑さへの備え 専門家が注意点を解説
熊本地震、余震と暑さへの備え 専門家が注意点を解説

熊本県では28日に発生した地震により、震度6強を観測。余震が続き、さらに大きな地震への警戒が必要だ。同時に、真夏の暑さによる熱中症リスクも高まっている。専門家の助言を基に、備えと対策をまとめる。

家具の固定と就寝時の備え

静岡大防災総合センター客員教授の岩田孝仁さんは「できることをしておきましょう」と話す。自宅が安全な場合、棚の上の重いものは下におろし、最初の地震で倒れた家具はしっかり固定する。すぐに固定できない場合は元に戻さず、簡単に片付ける。

夜間の地震に備え、寝室には物を置かない。防災アドバイザーの岡本裕紀子さんによると、枕元には懐中電灯、スリッパや靴、手袋、笛をまとめて準備する。視力が弱い人は眼鏡、日常的に杖を使う人は杖も用意し、揺れで飛ばされないよう袋に入れてベッドの柱などにくくりつける。非常用持ち出し袋は玄関に置き、ヘッドライトも準備する。岡本さんは「就寝中が最も無防備だが、体を休めることは重要。備えをして休むようにしてほしい」と話す。

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熊本市南区の自宅マンションで被災した防災士の松永りえさん(42)は「10年前と同じように揺れが続き、怖さがよみがえった」と話す。余震が続き、「熊本市内は震度3程度の揺れが頻発していて、心が安まらない」と語る。自宅に被害はなく家族も無事だが、スーパーでは水などが売り切れ状態で物資が不足している。

スマートフォンの節電対策

避難生活で情報収集に欠かせないスマートフォンについて、ITジャーナリストの三上洋さんは「災害時は電池を長持ちさせるためにも必要な時以外はできるだけ使用を控えてほしい」と話す。省電力機能をオンにし、画面は暗く、アプリの通知はオフにする。圏外では機内モードに切り替えることで電池消耗を抑えられる。

熱中症予防と水分補給

東京都立大名誉教授の中林一樹さん(都市防災学)は「最も大事なのは水をしっかり飲み、脱水状態にならないこと」と強調。大人は1日に3リットルの水を、1時間にコップ1杯(150ミリリットル)ずつ飲む。汗で失われる塩分は、せんべいなどで補給する。

停電でエアコンが使えない場合、車をクーリングスポットとして利用できる。ただし、車内に留まり続けるとエコノミークラス症候群の危険があるため、涼んだら車から出て体を動かす。

中京大スポーツ科学部教授の松本孝朗さん(環境生理学)は「水浴びなどをすることが効果的だ」と指摘。タオルで拭くと気化熱が失われるため注意が必要。

熱中症の初期症状は頭痛、吐き気、めまい。意識がもうろうとして返事がない場合は熱射病の可能性があり、すぐに救急車を呼ぶ。

食材管理と注意点

停電時は冷蔵庫の食材にも注意する。整理収納コンサルタントの渋川真希さんによると、冷蔵庫の温度は停電後2~3時間保たれるが、停電が続く場合は傷みやすい食品から食べ、食中毒に注意する。「災害時は医療機関にもかかりにくくなる。捨てる判断も必要だ」と話す。

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