7月28日に地震が発生した熊本県の被災地では、約1万人に上る避難者が猛暑の中で過ごしており、熱中症のリスクが高まっている。専門家は、できるだけ涼しい場所で過ごし、こまめに水分を補給するなどの対応を呼びかけている。
熱中症の症状と避難所での対策
熱中症は、体温が調整できなくなったり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたりして、頭痛や吐き気、意識障害が出る。避難所にエアコンがない場合の対策について、日本医科大の横堀将司教授(救急医学)は、扇風機の使用や換気、カーテンで直射日光を遮ることが重要だと語る。水と塩分の摂取も、熱中症予防の基本的な対策となる。トイレの回数を減らそうと水分を控えるのではなく、のどが渇く前に、意識的に水分を補給することが大切だという。
車中避難の注意点とエコノミークラス症候群
車中で過ごす時は、▽日陰に車を止める▽換気をする▽エアコンを使う――などが対策になる。日中は涼しい場所に移り、夜だけ車中で寝泊まりする方法もある。横堀教授は「高齢者や子どもは熱中症になりやすい。周りが定期的に体調を確認してほしい」と話す。避難所や車中で長い時間動かずにいると、脚などにできる血の塊(血栓)が肺の血管に詰まるエコノミークラス症候群になる恐れがある。こまめに姿勢を変え、数時間おきに歩くなどして予防したい。
気象庁の酷暑日予想
気象庁によると、熊本県内は30日、八代市で最高気温35・2度の「猛暑日」になるなど厳しい暑さとなった。この暑さは8月上旬にかけて続くとみられ、同3日は最高気温40度の「酷暑日」の予想になっている。同庁は、熱中症などへの注意を呼びかけている。



