川崎市の除染廃棄物が福島県内に逆流、住民から落胆の声
川崎市の除染廃棄物が福島県内に逆流、住民落胆

東京電力福島第1原発事故に伴う除染作業で、川崎市内から出た汚泥などが福島県内に「逆流」していたことが明らかになった。除染土壌を巡っては、中間貯蔵施設(大熊町、双葉町)での保管分を全て県外で最終処分することが法律で決まっている。法的には問題がなかったとはいえ、事故で故郷を追われた住民からは、落胆の声が漏れた。

被災住民の複雑な思い

生まれ育った大熊町を離れ、同県いわき市で暮らす木村紀夫さん(61)は、東日本大震災の津波で妻や次女ら家族3人を亡くした。自宅の土地は中間貯蔵施設用地に指定されたが、同じ場所での再建を願い、国の買収には応じていない。

川崎市の事案に対し、「福島は多くの犠牲を払ってきた。その場所に、自分のところで出た除染廃棄物を送ってしまうのは、心が足りないと言わざるを得ない。怒りよりも落胆が強い」と話す。

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今後の課題

除染土の再利用はいまだ進んでおらず、県外最終処分の実現が待たれる。今回の逆流事案は、処分の進まない現状を浮き彫りにした。

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