物価高で部活動費が高騰、インターハイ出場校がクラファン活用
物価高で部活動費高騰、インターハイ出場校がクラファン活用

近畿地方を主な舞台に22日開幕した全国高校総体(インターハイ)の参加校の中には、クラウドファンディング(CF)で活動資金を集める学校がある。物価高などで競技用機材の輸送費や宿泊費などがかさみ、負担を軽減するためだ。

鹿屋高校、艇やオールの修繕費にCF

8月10日から滋賀県で始まる男女ローイング(ボート)競技に出場する鹿児島県立鹿屋高校は、5月から中学・高校の部活動などを支援するCFサイト「Yellz(エールズ)」で寄付を募った。長年使っている艇やオールは破損が目立ち、数も部員(約20人)よりも少ない。部費で賄うことが難しく、修繕・新調費などを捻出するためCFの活用を決めた。7月22日現在、目標額(100万円)の約8割となる約79万円が集まった。顧問の竹隈雄喜さんは「応援してくれる人がいてうれしい」と話している。

箕面学園高校カヌー部、輸送費にCF

カヌー競技に出場する箕面学園高校(大阪府)は6月中旬から、エールズで30万円を募っている。競技で使う艇の輸送費などに充てるという。シングルで出場する遠藤優名選手(2年)は「CFを通して競技の魅力も知ってほしい」と期待を寄せている。

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エールズによると、サイトを設立した2020年末から25年度に計約350校が登録した。寄付を求める件数は非公表だが、25年度末は21年度末の約30倍に増加しているという。

部活動費、30年で公立1.6倍・私立2.1倍に

部活動にかかる費用は高騰している。文部科学省の23年度調査によると、部活動を含む教科外活動費(年間1人当たり)は、公立高校の場合約4万9000円、私立高校の場合約6万3000円。この30年で公立は約1.6倍、私立は約2.1倍になっている。

エールズの運営会社の小松登志也さんは「子どもたちの挑戦を後押しできるように、支援の文化が根付いてほしい」と話している。

バス事故きっかけで新幹線移動に変更、CFで支援募る

福島県郡山市の磐越自動車道で5月、生徒18人が死傷した部活動の遠征バス事故がきっかけで、CFを実施している学校もある。女子バスケットボールに出場する慶誠高校(熊本市)は6月、CFサイトで、選手約30人の交通費や宿泊費などに充てる50万円の寄付を募った。

同校バスケ部はこれまで同校のマイクロバスを遠征に使用しており、遠征費の保護者負担は比較的軽かった。しかし、5月の事故を受けて、同校は安全のため新幹線など公共交通機関での移動に変更。今大会の1人あたりの新幹線代は約4万円に上るという。家庭の負担を軽減するためCFで支援を求めたところ、1か月足らずで目標額が集まった。顧問の右田卓也さんは「結果で応えたい」と感謝している。

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