28日の熊本地震で震度6強を観測した熊本県八代市の日本製紙八代工場では、煙突が倒れるなどして5人が死亡し、4人が安否不明となっている(29日午後2時時点)。
専門家が指摘する長周期地震動の影響
高橋良和・京都大教授(構造工学)によると、細長い構造物は一般的に長周期の地震波で揺れやすい。今回の地震では長周期の大きな波が各地で観測されており、「煙突の構造と揺れの特性が一致してより揺れやすくなった可能性も考えられる」と指摘する。
耐震設計の想定を超える揺れか
煙突の根元には強い力がかかるため、通常は耐震補強されている。そのため、地震が起きると、煙突の根元が固定されて、むちがしなるように最上部分は大きく揺れる。それだけでなく、煙突の途中でも細かく波打つように揺れて、つなぎ目などの弱い部分に力が集中することで壊れ、煙突が倒れることも考えられるという。「耐震設計で期待しているのとは違う揺れの影響があったかどうか、今後検討されるポイントになる」とみる。



