カナダ山火事の煙が米国を覆い、NYやシカゴで大気質が「有害」レベルに急上昇
カナダ山火事の煙で米国大気質が有害レベルに

カナダで発生した山林火災が激化し、その煙が米国に流れ込んで、ニューヨークや中西部の主要都市で大気質が深刻に悪化している。2026年7月16日、ニューヨーク州マンハッタンの上空は煙霧に覆われ、イリノイ州シカゴではビーチが閉鎖される事態となった。

広がる煙の影響範囲

ミネソタ、ウィスコンシン、ミシガン、イリノイなどカナダ国境に近い各州は煙に包まれ、ニューヨークを含む北東部でも大気汚染が進行。IQAir社の16日夜の発表によると、シカゴとミシガン州デトロイトが世界で最も大気質が汚染された都市となり、ニューヨークも僅差で続いた。

ニューヨーク州当局は、煙に含まれる微小粒子状物質(PM2.5)が都市圏とロングアイランド全域で全ての人にとって有害と警告。市の緊急事態管理局は「これは2023年以来最も重大な煙害となる可能性があり、状況悪化に備えて綿密な監視を行う」と述べた。

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過去を超える大気汚染指数

2023年当時、ニューヨーク市の空は不気味なオレンジ色に変わり、大気質指数(AQI)は危険な「465」に達した。しかし、米国環境保護庁(EPA)の観測データによると、2026年7月16日の中西部のAQIはその数値をはるかに超えて急上昇。シカゴ、オハイオ州トレド、火災現場に近いミネソタ州の一部地域では午後のAQIが「700」台を突破し、中西部の多くの地域で最悪カテゴリーの「有害」レベルに達した。

カナダの火災状況

カナダ・オンタリオ州北西部では130件以上の火災が発生し、うち少なくとも60件が制御不能。今年これまでにカナダの森林火災は少なくとも190万ヘクタールを焼失している。

専門家は、気候変動による乾燥と高温が火災を悪化させていると指摘。煙害は今後数日間続く見込みで、住民にはマスク着用や外出自粛が呼びかけられている。

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