「もっと丁寧にやって」「ちゃんと確認して」だけでは若手は混乱する…部下が育たない上司の3つの盲点とは
「もっと丁寧にやって」「ちゃんと確認して」だけでは若手は混乱する…部下が育たない上司の3つの盲点とは

「もっと丁寧にやって」「ちゃんと確認して」――。真剣に指導しているつもりでも、若手社員はこうした言葉に混乱してしまうことがある。心理カウンセラーで(有)ヒューマン・ギルド研修部長の永藤かおる氏は、部下が育たない上司には共通した盲点があると指摘する。

意味や背景を示さない負荷の落とし穴

意味や背景を説明しないまま「とりあえずやってみよう」「苦手を克服するのも勉強だから」と負荷をかけると、相手は「できない自分」を突きつけられるだけの結果になりかねない。相手の未来のために与えた経験が、かえって自信を失わせるきっかけになることもある。

そうならないために、「うまくいかなくて困ったり悩んだりしたら、いつでも話を聞くからね」と折に触れて声をかけ、安心感を与えることが大事だ。成長した部分に目を向けて適切に声をかけるのは、強みを活かすときと同じである。「苦手でもここまでできている」という小さな実感は、自信を育て、強みをさらに伸ばす土台になる。

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苦手なことに取り組めない相手への3つのポイント

苦手なことにどうしても取り組めない相手には、次の3つを意識したい。

  1. 相手の未来にとって必要な取り組みであれば、その意味や背景をきちんと伝える
  2. 「うまくいかなくても、いつでも話を聞くからね」と安心感を与える
  3. 少しでも成長した部分に目を向け、適切な声かけをする

期待している役割を明確に言葉にする

「丁寧に教えているのに、相手がやる気を見せてくれません。どうしたらいいでしょうか」――こうした悩みは、特に真面目で結果を残してきた人ほど抱えがちだ。まず前提として、あらゆる人が高いモチベーションで仕事に向き合っているわけではないことを確認しておきたい。仕事へのやる気や温度感は人によって大きく違い、そもそも「やる気さえあれば仕事がうまくいく」わけでもない。

ただし、仕事である以上、やる気の有無にかかわらず、チームの目標と自分の役割を理解してもらう必要がある。この点を曖昧にしたまま「もっとやる気を出して」「頑張って」と声をかけても、相手の心にはなかなか届かない。一見前向きに聞こえる「みんなで頑張ろう」というかけ声も、「誰かがやってくれるだろう」という慢心を生みやすいので、安易に使うべきではない。

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