「推薦入試増で学力低下」は本当?東大入試改革が示す新たな「頭のよさ」
推薦入試増で学力低下?東大入試改革が示す新たな「頭のよさ」

今、大学受験ではペーパーテスト以外の要素も重視する「推薦入試」の方法が増えている。しかし「推薦入試が増えたら、学力が落ちるのではないか」と懸念する声は強い。書籍『地頭力の正体』を7月に上梓し「本当の頭のよさ」を説く著者・西岡壱誠氏が、東大の入試改革を切り口に、時代とともに変わる「頭の良さ」を解説する。

東大が「ペーパーテストだけ」ではなくなった

大学入試が今、大きく変わっています。文部科学省のデータによると、2025年度の大学入学者のうち、総合型選抜での入学は19.5%、学校推薦型選抜は34.1%。合わせると、実に半数を超えます。いまや大学入試は、「一般入試を受けるのが普通で、一部の人だけが推薦を使う」という時代ではありません。

その象徴の一つが、東京大学です。東大は長らく、難しいペーパーテストを突破して入る大学の代表格でした。しかし2016年度入試から学校推薦型選抜を導入。あの東大ですら、試験当日の点数だけではなく、高校時代に何を学び、何に関心を持ち、どんな能力を持っているのかを含めて学生を見るようになったのです。

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「努力した人が受かる」ほうが公平ではないか

推薦入試が増えることへの懸念として、「努力した人が受かる」一般入試のほうが公平ではないかという意見がある。しかし、著者はその前提自体が変わりつつあると指摘する。実は「一般入試」も昔とはまったく違う形に変わってきているという。

これからの「頭の良さ」は、一人で解く力ではない。生成AIを使ったら「本人の実力」ではないのかという疑問も出てくる中で、求められる能力のあり方が問われている。

これからの「頭の良さ」とは

東大の試験まで変えつつある背景には、社会で必要とされる「頭のよさ」の変化がある。ペーパーテストだけで測れる学力ではなく、総合的な評価が重視される時代に、受験生に求められる力は何か。西岡氏の解説は、今後の教育や入試のあり方を考える上で示唆に富む内容となっている。

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