『ドラゴン桜』でも語られる「バカ」と「頭がいい人」の違いについて、東大合格者で一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事の西岡壱誠氏が解説している。生まれつきの才能や知識量、IQではなく、感情との付き合い方がカギだと指摘する。
感情的な行動は動物的
西岡氏は、感情的になっているときこそ本音が出ると考える人が多いが、感情的に動くことは「動物的」でもあると述べる。空腹で怒る、気に入らないことがあれば怒鳴る、目の前の快楽に飛びつく——これらは動物の行動原理そのものだという。
人間の知性は、その動物的な部分をどう飼い慣らすかにこそあると西岡氏は主張する。脳科学的にも、怒りや恐怖などの感情は大脳辺縁系という動物にも共通する古い部分で生まれ、それを抑えるのが人間で特に発達した前頭葉(前頭前野)だ。つまり、湧いてくる感情そのものは動物と同じで、「そこから先どうするか」が人間の知性の勝負どころだと説明する。
頭がいい人の定義
西岡氏は、「頭がいい人」とは感情に左右されない人ではなく、感情に左右されながらも、それをどう抑え、どう扱うかを知っている人だと定義する。生々しい怒りや不安が湧いた瞬間に、それを一度自分の外に置き、「さて、この感情とどう付き合おうか」と眺められる人のことだという。
ビジネス界で定着しているアンガーマネジメントの「怒りを感じてから6秒待て」という手法も、まさにこの考え方に基づく。怒りは湧くが、そのまま口や手を動かすのではなく、一度前頭葉に処理させてから動く技術であり、精神論ではなくトレーニング可能なスキルとして扱われている。
西岡氏は、勉強においても同じことが言えるとし、次ページで詳しく解説するとしている。



